他を寄せ付けないほどの人気を博したツーリングワゴン! スバル2代目「レガシィ ツーリングワゴン」とは

AI要約

スバルの三種の神器を持つレガシーは、スバルのイメージリーダーとして長らく君臨してきた。

BG系レガシーは5ナンバーサイズにこだわり、1.7m未満の幅をキープして日本の道に適した設計を施されていた。

2リッターユニットを搭載し、ターボチャージャーを二基搭載したBG系レガシーはスバルらしさを確立したモデルであった。

他を寄せ付けないほどの人気を博したツーリングワゴン! スバル2代目「レガシィ ツーリングワゴン」とは

 スパル1000からスタートした水平対向エンジンと、寒冷地での踏破性を確保する4WDシステムと、そして最大のアピールポイントであるツーリングワゴンボディというスバルにとっての三種の神器を併せ持つレガシーは、スバルのイメージリーダとして長きにわたって君臨してきました。

 いまでこそ、レガシーの名を冠するモデルは「レガシー・アウトバック」だけになってしまったのですが、レイバック、フォレスター、インプレッサ、レヴォーグなどなど、水平対向ユニットを搭載した4WDツーリングワゴンを中心にモデル構成を進めるスバルのルーツがレガシーにはあります。

 唯一名を残すレガシー・アウトバックは、数ある水平対向4WDツーリングワゴンの最上級モデルです。スバルがレガシーに対するリスペクトの高さを感心せざるを得ません。

 そんなレガシーの歴史の中で、二代目となるBG系は、レガシーの存在を世間に知らしめた大成功のモデルだといっても過言ではないような気がします。

 試乗車は1997年式ですからBG系レガシーの後期型になります。当時は日本車も拡大路線を進んでいました。モデルチェンジごとにサイズが拡大していました。3ナンバーサイズに肥大化するモデルは少なくありませんでした。ですが、BG系レガシーは5ナンバーにこだわったのです。

 全長は4.68mです。全幅は5ナンバー枠ギリギリの1.69mに抑えています。1.7mを超えない範囲でデザインされていたのです。これがけして国土の広くない日本の道には適していました。

 パワーユニットも水平対向1.8リッターと2リッターで展開しています。のちに、現在のアウトバックのルーツとなるグランドワゴン、あるいはランカスターといったアウトドア色の強いモデルが追加されることになり、それには2.5リッターユニットが積み込まれるのですが、それまでは排気量は2リッター以下、車幅は1.7m未満に抑えられていたのです。5ナンバー枠に留まっていたことが最大の特徴だと言えますね。

 さらに付け加えるならば、ターボチャージャーへの知見を深めたモデルでもありました。搭載する水平対向4気筒ユニットには、二基のターボチャージャーが合体させていました。低回転域では一基目のターボが作動し低速トルクとレスポンスを確保、回転計の針の上昇に比例してもう一基のターボが過給をサポートします。二基のターボが連携することで、全域トルクフルな特性を実現したのです。

 現在の特性に比較すればドッカン的なフィーリングではありますが、それも含めてスバルらしさを確立させたような気がしています。