米消費者センチメント、5カ月ぶりに改善-ミシガン大調査

AI要約

米国の消費者センチメントが5カ月ぶりに改善し、金利の下落見通しなどが家計に明るい見方をもたらしている。

消費者の失業に対する不安が高まっている一方で、金利が下がるとの期待が1982年以来の高さを示している。

バイデン大統領の選挙撤退後、民主党員の楽観が高まり、共和党員の信頼感は低水準となっている。

米消費者センチメント、5カ月ぶりに改善-ミシガン大調査

(ブルームバーグ): 米国では8月の消費者センチメントが5カ月ぶりに改善した。インフレの減速と利下げ見通しが、家計に対する見方を明るくした。

ミシガン大の消費者調査ディレクター、ジョアン・シュー氏は「経済に関するニュースについての指数は今月20%余り悪化した」と指摘。「特に失業に関してネガティブなニュースを聞いた消費者の割合は約25%と、2023年11月以来の高い比率となった」と述べた。

同時に48%の回答者が向こう1年に金利が下がると予想しており、この比率は1982以来の高さとなった。

期待指数は72.1と、前月の68.8から上昇。家計に関する見方の指数は3カ月ぶりの水準に上昇した。現況指数は61.3に低下し、2022年末以来の弱い数字となった。

8月の指数には政治も影響した。バイデン大統領が選挙戦から撤退し、ハリス副大統領が民主党の大統領候補となった後、民主党員の間では楽観が強まったことが調査で示された。共和党員の信頼感は昨年11月以来の低水準となった。

統計の詳細は表をご覧ください。

原題:US Consumer Sentiment Rises for First Time in Five Months(抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.