本物の卵でできた「たまごっち」 素朴な一言で実現 廃棄殻を再利用
バンダイが新商品「オリジナルたまごっちセレブレーションエッグ」を発表。卵の殻を再利用したプラスチック素材でできており、環境にやさしい。
強度の問題を乗り越え、素材の約3割を卵の殻で作ることに成功。色合いや手触りに個性があり、特別感のあるたまごっちになった。
2022年春に社内で生まれたアイデアから、2024年2月8日に発売予定。日本だけでなく、北米や欧州でも展開予定。
本物の卵でできた「たまごっち」――?
バンダイは29日、卵の殻を再利用したプラスチック素材でできている「たまごっち」の新商品を、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕した「東京おもちゃショー2024」でお披露目した。
「卵でできた『たまごっち』があれば面白くない?」。新商品「オリジナルたまごっちセレブレーションエッグ」は2022年春、社内会議で出た素朴な一言がきっかけで生まれた。
同社の担当者によると、苦労したのは強度の問題。卵の殻だけでは十分な耐久性を確保することが難しいことが判明し、試作を繰り返したという。その結果、素材の約3割を卵の殻で作ることに成功した。
廃棄される殻を再利用するため、環境にやさしい。また、素材そのものを生かしたことで、一つ一つ色合いが異なる、特別感のあるたまごっちになった。
トイ事業部の勝野茉里香さん(29)は「環境に配慮しながら、色合いや手触りに個性のある商品ができた。ぜひたくさんの人に遊んでほしい」と話した。
発売は来年2月8日。税込み3520円を想定。日本だけでなく、北米や欧州などでも発売を予定する。
たまごっちは今年で誕生28年を迎えるロングセラー商品。シリーズ全世界累計9400万個以上を出荷している。【加藤結花】