セールスフォース、5─7月業績が予想上回る クラウド需要寄与

AI要約

米の顧客管理ソフト大手セールスフォースは第2・四半期の決算を発表し、売上高と利益が市場予想を上回った。売上高は93億3000万ドルで、利益も予想を超えた。一方、第3・四半期の売上高見通しは市場予想を下回り、クラウド投資の回復が先送りされる可能性が示された。

セールスフォースは人工知能(AI)を重点分野とし、法人向け製品やビジネスチャットツール『スラック』にAIを組み込んでいる。最高財務責任者の退任も発表されたが、後任が決まるまで職務を継続する。

第2・四半期の増収率は過去10年余りで最低となり、第3・四半期の売上高見通しもやや慎重な姿勢が見られた。

セールスフォース、5─7月業績が予想上回る クラウド需要寄与

Zaheer Kachwala

[28日 ロイター] - 米顧客管理ソフト大手セールスフォースが28日発表した第2・四半期(5─7月)決算は、法人向けクラウド製品に対する顧客の支出が増加し、売上高と利益が市場予想を上回った。株価は引け後の取引で約3%上昇した。

売上高は93億3000万ドル。LSEGがまとめたアナリスト予想は92億3000万ドルだった。調整後1株利益は2.56ドルで、予想の2.36ドルを上回った。

通期の1株利益見通しは10.03─10.11ドルとし、従来の9.86─9.94ドルから引き上げた。

一方、第3・四半期の売上高見通しは93億1000万─93億6000万ドルと、市場予想の94億1000万ドルを下回り、クラウド投資の完全な回復がまだ先になることを示した。

第2・四半期の増収率は約8%と、過去10年余りで最低となった。

同社は人工知能(AI)を引き続き重点分野とし、法人向け製品やビジネスチャットツール「スラック」などに生成AIを組み込んでいる。

エイミー・ウィーバー最高財務責任者(CFO)の退任も併せて発表した。後任が決まるまで職務を継続する。