〔欧州株式〕おおむね上昇=英0.02%安、独0.54%高(28日)

AI要約

欧州株式市場は28日、ほぼ全体が上昇し、保険株や化学株が買いが優勢だった。一部の鉱業株は下落したが、航空・防衛関連株や製薬株が相場を支えた。

英FTSE100はほぼ横ばいで引けた。日程情報を控えた影響でハイテク株も横ばい。個別では、鉱業株が売られ、製薬株や航空・防衛株が買われた。

主な銘柄では、アントファガスタやJDスポーツなどが下げ、一方でコカコーラやBAEシステムズが上昇。DAXではコベストロやシムライズが高値をけん引した。

 【ロンドン時事】28日の欧州株式市場はおおむね上昇した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比1.61ポイント(0.02%)安の8343.85で引けた。

 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は0.54%高、フランスCAC40種指数は0.16%高、ストックス欧州600種指数は0.33%高だった。

 保険株や化学株を中心に買いが優勢だった。米半導体大手エヌビディアの決算発表を控え、ハイテク株はほぼ横ばいとなった。英国市場では、金属価格の下落を嫌気し鉱業株などが売られたが、航空・防衛関連株や製薬株が買われ、相場を下支えた。

 FTSEの構成銘柄では、産銅大手アントファガスタが5.97%安、小売り大手JDスポーツ・ファッションが4.05%安、金融大手ナットウエストが3.26%安と下げを主導した。一方、飲料大手コカ・コーラ・ヘレニック・ボトリング・カンパニーは3.06%高、航空・防衛大手BAEシステムズは2.12%高、製薬大手GSKは2.07%高と買われた。

 DAXでは、素材化学大手コベストロが3.49%高、香料大手シムライズが2.90%高、ミュンヘン再保険が1.96%高と相場をけん引。半面、通販大手ザランドは2.92%安、自動車大手BMWは1.08%安、同業フォルクスワーゲン(VW)グループの持ち株会社ポルシェSEも0.49%安となった。