ツーシグマ共同創業者、経営から身を引く-新たな共同CEOに託す

AI要約

クオンツヘッジファンド運営会社ツーシグマ・インベストメンツの共同創業者オーバーデック氏とシーゲル氏が長年の確執の末に日々の経営から身を引き、新CEOに任命することを決定。

2人は共同会長として残り、運用資産600億ドルを持つ同社にクオンツ投資やテクノロジー関連の助言を提供する一方、新CEOはライオンズ氏とホフマン氏が務める。

経営陣刷新は、幹部間の協力関係改善を目指しており、13年の歴史の中で最大規模のもの。対立が従業員にも影響を与えている。

ツーシグマ共同創業者、経営から身を引く-新たな共同CEOに託す

(ブルームバーグ): クオンツヘッジファンド運営会社ツーシグマ・インベストメンツの共同創業者ジョン・オーバーデック、デービッド・シーゲル両氏は、長年にわたる確執の末に日々の経営から身を引き、新たな共同最高経営責任者(CEO)に託す。

ブルームバーグが確認した28日付の投資家宛て書簡によると、2人は共同会長にとどまり、運用資産600億ドル(約8兆7000億円)の同社にクオンツ投資とテクノロジーに関する助言を行う。保有株式は変わらないという。同社に13年勤めるカーター・ライオンズ氏と、元ラザード法律顧問のスコット・ホフマン氏が9月30日に共同CEOに就任する。

オーバーデック、シーゲル両氏の確執は、2023年3月の規制当局への提出書類において、ツーシグマがこの溝を重要なリスクとして指摘するほど緊迫していた。同社23年の歴史の中で最大となる今回の経営陣刷新は、幹部間の協力関係改善を目的としている。

クオンツ大手ツーシグマ共同創業者の対立続く、従業員の維持にも影響

原題:Two Sigma’s Feuding Founders Step Down, New CEOs Taking Over (1)(抜粋)

--取材協力:David Scheer.

(c)2024 Bloomberg L.P.