最優秀賞に賞金2万USドル、いすゞが新たなAI技術のアイデアを一般公募

AI要約

いすゞ自動車は新たなAI技術やその活用手法のアイデアを募集するプログラムを開始した。

募集期間は3か月で、最優秀賞には2万USドルが授与される。

AI技術のアイデアは将来の事業化に繋がる可能性があり、いすゞグループの成長戦略に重要な役割を果たすと期待されている。

最優秀賞に賞金2万USドル、いすゞが新たなAI技術のアイデアを一般公募

 いすゞ自動車は8月28日、新たな人工知能(AI)技術や、AI技術の新たな活用手法のアイデアを募り、最優秀賞(1組)に2万USドルを授与するプログラム「ISUZU AI Innovation Challenge 2024」を開催し、9月1日よりグローバルで一般公募を開始すると発表した。

 テーマは「未来に役立つこれまでにないAIの手法とそれが生み出す価値」。募集期間は9月1日~11月30日の3か月間で、審査員は元富士通研究所社長 原裕貴氏、アルバータ大学コンピュータサイエンス学部教授 Matthew E. Taylor氏、いすゞなど計5者が務める。書類審査・面談審査を経て、2025年3月末に受賞者が発表される。

 優れたアイデアについては公募期間終了後も、いすゞとの協議を経て取り組みを継続する可能性があり、将来的には事業化への道も用意される。

 いすゞがAI技術のアイデアをグローバルで一般公募する背景としては、いすゞグループはこれまでも、物流の最適化のために自動運転やデジタルトランスフォーメーション(DX)といった先端領域でAI技術を活用してきた。目まぐるしいスピードで激しく変化する現代において、将来の環境・社会を正しく予測し、新しい価値を提供していくには、物流の枠組みにとらわれず、従来の発想にはなかった革新的な視点が必要という。

 また、いすゞグループは4月に中期経営計画「ISUZU Transformation - Growth to 2030(IX)」を発表し、①自動運転ソリューション、②コネクテッドサービス、③カーボンニュートラルソリューション――の3領域を将来の新たな収益源として、2030年代には売上高1兆円規模の事業へと拡大することを目指している。

 いすゞでは、AI技術の活用が将来の成長に不可欠と確信し、公募プログラムで得られた新たなAI技術のアイデアは、IXで掲げた新事業3領域を支える重要な基盤となりうるとともに、3領域を超えた新たな事業の創出につながる大きな可能性を秘めたものであると同社では考えている。