690円カット美容室が全国拡大 平日タイムサービス順番待ち 物価高も工夫で価格維持

AI要約

激安料金の美容室が人気の理由とその取り組みについて紹介。

平日のタイムサービスで690円でカットを提供する美容室の取り組み。

技術の短縮と工夫でコスト削減を実現し、1000店舗以上展開。

690円カット美容室が全国拡大 平日タイムサービス順番待ち 物価高も工夫で価格維持

 物価高などの影響で美容室の倒産が相次ぐなか、激安料金の美容室が人気となっています。低価格を実現する独自の取り組みを取材しました。

 店内で多くの客が順番待ちをしている美容室「ヘアサロンIWASAKI 東京自由が丘店」。人々のお目当ては、平日タイムサービスです。

株式会社ハクブン 広報部

岩崎麻由部長

「通常価格980円でカットしている店舗が多い。現在、タイムサービスの時間帯は690円でカットを提供」

 なんと平日の午前10時から12時までの間は、税込み690円でカットを行っているというのです。(※洗髪なし)

 なぜ破格の値段でサービスを提供できるのでしょうか?

岩崎部長

「一般のサロンの3分の1の時間で、しかもクオリティーは落とさずにカットしている。技術に関してはオリジナルがある。時間を短縮する技法が多く含まれている。お会計も含めて20分以内には帰れる」

 一般的な美容室の場合、カウンセリング、シャンプー、カット、ドライを行い、会計まで60分ほどかかるといいます。

 しかし、この美容室ではカット1本に絞ることで、客の回転率を上げています。

 さらに、時間を短縮できるカット技術をまとめた動画マニュアルを作成。新人美容師はそれを見て学ぶことができるので、育成にかかるコストを削減できるというのです。

 昨今の物価高に対しても、こんな工夫がされていました。

岩崎部長

「今年に入ってから2%くらい材料費・光熱費が上がっている。最近、ネックペーパーを使用し始め、水道・光熱費を少し下げることができた」

 カットの際に客の首元に巻くタオル。これを使い捨てできるネックペーパーに変更することで、タオルの洗濯にかかっていた費用を削減しました。

 こうした企業努力で、この美容室は全国で1000店舗超えを達成。4月以降だけで50店舗近くも出店しています。

美容室に来た客(80代)

「すごく安いじゃない。1000円でも安いくらいかも。時間もかからないし、すべて満足しています」