インド商工相、アマゾンは略奪的価格設定と批判

AI要約

インドのゴヤル商工相はアマゾン・ドット・コムなどの電子商取引企業に対し、略奪的価格設定を批判し、小売店の営業妨害を警告。

アマゾンとフリップカートのインド進出により小売業界が変革。規制当局は直接販売を禁止し、苦情も。

イントでの電子商取引に関する規制問題が浮上し、業界全体が注目を集めている。

インド商工相、アマゾンは略奪的価格設定と批判

Aditya Kalra Shivangi Acharya

[ニューデリー 21日 ロイター] - インドのゴヤル商工相は21日、米アマゾン・ドット・コムなどの電子商取引企業が、極端な安値を提示して競合企業を締め出す「略奪的価格設定」を行っていると批判した。電子商取引の急激な台頭により、数百万軒に上る小売店の営業が妨げられることがあってはならないと訴えた。

ゴヤル氏は、アマゾンによるインドへの投資はしばしば、同社の損失を覆い隠すために使われてきたと指摘。「アマゾンがインドに10億ドル投資すると言うとわれわれは皆歓迎するが、実はその10億ドルが何ら素晴らしいサービスに投資されないという実態をわれわれは忘れている」と語った。

アマゾンと米ウォルマート傘下の電子商取引大手フリップカートの台頭により、インドの小売業界はここ数年で変貌。両社は数十億ドルを投資して事業を拡大し、値引き価格を提供して消費者を引きつけている。

インドの規制当局は両社による消費者への直接販売を禁じ、他の業者が販売するマーケットプレースの運営のみを許可している。しかし小規模な小売り企業からは、両社が複雑なビジネス構造を使って規制をかいくぐっているとの苦情がしばしば寄せられている。