小学生が急須で水出し茶 伊藤園が赤塚小学校で出前授業 「系統的な学びの一助としたい」と教諭が発案

AI要約

伊藤園は赤塚小学校で水出し茶の入れ方を教える出前授業を行った。

授業ではお茶の基礎知識や茶文化、SDGsへの取り組みなどが紹介された。

生徒らは急須の持ち方や水出し茶の作り方を学び、茶葉で実際にお茶を抽出した。

小学生が急須で水出し茶 伊藤園が赤塚小学校で出前授業 「系統的な学びの一助としたい」と教諭が発案

伊藤園はこのほど、東京都板橋区の赤塚小学校で出前授業を行い、急須を使った水出し茶の入れ方を4年生約100人に教えた。同校教諭の発案で、小学生への授業は同社初の取り組み。子どもたちが茶文化への親しみを醸成する貴重な機会となった。

今回の授業に参加した4年生は、前年度に「茶摘み」の楽曲を教わり、今年度は近隣の茶園で同校恒例の茶摘みを行った。「日々の学習だけではなかなかできない系統的な学びの一助としたい」と南野秀人教諭が発案し、実施に至った。同社マーケティング本部麦茶・紅茶・中国茶・健康茶ブランドグループ商品チームの丸幸隆太氏が講師を務め、特別に用意した授業を行った。

授業では、お茶の歴史から世界の茶種、国内の主産地である静岡・鹿児島・三重の特徴、カテキン・アミノ酸などの成分までお茶の基礎知識を教えたほか、「お茶を飲むことで日本の食文化を次世代に伝えられたら」という茶農家の思いも届けた。

また同社の取り組む茶産地育成事業や、茶殻リサイクルシステムなどSDGsへの取り組みも紹介。お茶をめぐる状況を多角的に伝えた。

続いて急須の持ち方、注ぎ方のコツとともに、お湯と水それぞれのおいしい入れ方を伝授。水出しでは「茶葉を多め(1・5倍ほど)に使い、待つ時間を長め(3分以上)にすることがポイント」とし、生徒らは自分たちが摘んだ茶葉で水出し茶を抽出。「甘くておいしい」といった感想が聞かれた。

終盤の質疑応答では「急須がない場合はどうしたら?」との問いに「ペットボトルにティーバッグを入れてもおいしいお茶ができる」と答える場面も。子どもたちの様子を茶園の生産者が見学して喜びの声を伝えるなど、子どもたちがお茶文化に親しむ契機となった。