727馬力の快速ワゴン BMW新型「M5ツーリング」世界初公開V8エンジンにモーターを組み合わせた“Mハイブリッド”採用

AI要約

BMW M社は2024年8月15日、新型M5ツーリングを発表。初のハイブリッドシステム搭載で727馬力・1000Nmを発揮。

新型M5ツーリングはBMW初のセダン以外のMモデルで、40年ぶりのツーリングモデルとして登場。

モントレーカーウィークに初出展後、海外市場で展開される予定。日本でも導入予定。

727馬力の快速ワゴン BMW新型「M5ツーリング」世界初公開V8エンジンにモーターを組み合わせた“Mハイブリッド”採用

 BMW M社(BMW M GmbH)は2024年8月15日、新型「M5ツーリング」を世界初公開しました。米国カリフォルニア州で開催されるモントレー・カー・ウィークで実車が初披露されます。

 M5は、BMW「5シリーズ」をベースにBMW M社が手がけた高性能セダンです。BMW初のスーパーカーともいえる「M1」を除けば、市販乗用車をベースにしたMモデルとして最初のモデルがM5です。

 初代M5はいまから40年ほど前、1985年に2代目5シリーズ(E28)をベースに登場。初代モデルからセダンだけでなくツーリングも存在していました。

 今回登場した新型M5ツーリングは、2024年6月に初公開された「M5セダン」に続くモデルとなります。

 新型M5ツーリングの特徴的な点は、ハイブリッドシステムを採用したことです。「Mハイブリッド ドライブシステム」と呼ばれるシステムは、M5用にスペシャルチューンされた4.4リッターV型8気筒ツインパワーターボエンジンに、電気モーターと8速Mステップトロニックトランスミッション(8速AT)を組み合わせています。

 エンジンのみで最高出力585馬力/最大トルク750Nmを発生し、モーターも197馬力/280Nmを発生します。システム総合では、最高出力727馬力・最大トルク1000Nmを発生します。

 モーター駆動用バッテリーの容量は18.6kWhで、フル充電ならばモーターだけでWLTPサイクルで61~67kmの走行が可能です。また、モーターだけの走行では最高速度は140km/hです。

 駆動方式はM xドライブと呼ばれる4WDで、リアアクスルの電子制御式アクティブ Mディファレンシャルと同様に、Mハイブリッドシステムのパフォーマンス特性に合わせて特別に調整されています。デフォルトの4WD設定以外に4WDスポーツモードも選択が可能です。さらにDSCをオフにして2WD(後輪駆動)モードも選択できます。

 これらにより、0-100km/h加速は3.6秒、最高速度はリミッターで制限され250km/hですが、オプションのMドライブパッケージを選ぶと305km/hに引き上げられます。 

 デザインは典型的なツーリングのプロポーションが存在感を示しています。ルーフはブラックのソリッド仕上げとなります。彫刻的なフロントエンドは、大型のエアインテークと新設計のBMW Mキドニーグリルによって形作られており、標準で“光るフロントグリル”のBMWアイコニックグローが装備されます。

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 新型M5ツーリングはドイツにあるBMWグリープ・ディンゴルフィン工場で生産され、2024年11月に新型M5セダンとともに順次世界の市場で展開される予定です。

 主要な販売地域はドイツや米国、英国、カナダ、スイスですが、日本にも導入される予定です。