米レバレッジドローン市場回復へ、一部投資家は景気懸念で慎重に

AI要約

米国におけるレバレッジドローンの取引は再び上向く見込みだが、慎重な投資家もいる。

信用力の低い債務への懸念から借り手は先週、レバレッジドローン案件を手控えた。

景気減速の可能性に注目され、借り手にとって不利な影響も懸念されている。

Matt Tracy

[14日 ロイター] - 米国におけるレバレッジドローンの取引はこの1週間の市場安定化を受けて再び上向く見込みだが、一部の投資家は経済軟化懸念から慎重になっている。

8月初めに発表された雇用指標をきっかけに信用力の低い債務への懸念が高まったことを受け、借り手は先週、レバレッジドローン案件を手控えた。

ピッチブックLCDのデータによると、先週発行されたレバレッジドローンは計6件(33億ドル相当)で、今年の週平均100億ドルを大きく下回り、祝日のあった7月第1週を除くと最も小さい規模となった。

パインブリッジ・インベストメンツの米ハイイールド・レバレッジドローン担当ポートフォリオマネジャー、ジェレミー・バートン氏は「ローン市場では多くのリプライシングやリファイナンシングがローンチされなかったりした。一部は戻ってくるだろう」と語る。

しかし、2025年にかけて、景気減速のさらなる兆候などは一部の借り手にとって借り換えや新規ローンの計画に不利に働く可能性がある。

バートン氏は「先週が遠ざかるにつれ、投資家は景気減速の可能性に注目すると思う」と述べた。