アダニ・グループ株が下落、インド当局との癒着をヒンデンブルク指摘

AI要約

アダニ・グループ各社の株価が下落した12日のインド株式市場。米空売り投資家ヒンデンブルグ・リサーチがインド市場規制当局の利益相反を指摘し、同グループの不正疑惑に対する徹底調査が阻止されたと主張。

アダニ・エンタープライゼズやアダニ・エナジー・ソリューションズなど、グループ企業の株価が下落。アダニ・グループ10社のうち8社がマイナスに転じる中、インド株指標はほぼ横ばい。

ヒンデンブルグがリポートで、SEBIの委員長と夫がアダニ氏のオフショア事業体に資金投じたことを暴露。関係者は不正を否定している。

(ブルームバーグ): 12日のインド株式市場で、アダニ・グループ各社の株価が下落。同国の市場規制当局責任者に利益相反があり、同グループの不正疑惑に対する徹底調査が阻止されたと米空売り投資家ヒンデンブルグ・リサーチが主張した。

グループの中核企業、アダニ・エンタープライゼズは一時5.5%安。その後、下げを縮小したが、1.1%安で引けた。このほかアダニ・エナジー・ソリューションズが3.7%安となるなど、グループ10社のうち8社が下落した。インド株の指標であるNSEニフティ50指数はほぼ変わらずだった。

ヒンデンブルグは10日公表したリポートで、インド証券取引委員会(SEBI)のマダビ・プリ・ブッフ委員長と夫のダバル・ブッフ氏が、ビノド・アダニ氏が投資していたファンドストラクチャーの一部とされるオフショアの事業体に資金を投じていたと主張。ビノド氏はアダニ・グループを率いるゴータム・アダニ氏の兄弟。ブッフ委員長は不正を否定している。

原題:Adani Stocks Drop as Hindenburg Row With India Regulator Worsens(抜粋)

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