現場の大混乱を招く!会社での「大人数のマネジメント」これをするとマズいNG行為

AI要約

リーダーは直接指示をするのは直属の7人までにすべきだが、他のメンバーとも適度にコミュニケーションを取るべき。

直属ではないメンバーを呼び出すときは、直属のサブリーダーも同席させることが重要。

メンバーは単純なコミュニケーションでも叱責を受けたと感じることがあるため、注意が必要。

現場の大混乱を招く!会社での「大人数のマネジメント」これをするとマズいNG行為

会社のチームをどう切り盛りすればいいかは、ビジネスリーダーにとっての「永遠の課題」です。とくにチームメンバーの数が多い場合、彼らのモチベーションを維持し、目指す方向性をコントロールするマネジメント業務は困難を極めます。NECでリーダーとして1000人規模のプロジェクトを何度も率いた経験を持ち、現在ではコンサルタントに転身した五十嵐剛氏の著書『結果を出すチームのリーダーがやっていること』から一部を抜粋・再編集し、マネジメントのコツを紹介します。

■直接の指示はしないがチーム全員の声は拾う

前回の記事(「1000人規模を上手に管理する」たった1つのコツ)で、リーダーが直接指示をするメンバーは7人までにすべきだと説明しました。

 「ということは、リーダーはその7人としか話をしないの?  ほかのメンバーとはコミュニケーションを取らないの?」などと疑問に思われた方もいるかもしれません。

 もちろん私は、リーダーは7人以外のメンバーと完全に話をしないようにすべきだ、などと極端なことを言っているわけではありません。

 リーダーが直接指示をするのは直属の7人だけにすべきですが、それとは別に、チームの構成メンバーとは適度にコミュニケーションを取ったほうがよいでしょう。

 ただし、直接指示をする7人のメンバー以外と話をするときには、リーダーは少し注意をしなくてはなりません。

 直接それらのメンバーの誰かを呼び出して、現場の詳しい話を聞く……。一見、職場でよく見られる状況に感じますが、このような「直属のサブリーダー(=中間管理職)を飛び越えたコミュニケーション」は、基本的に避けたほうがよいでしょう。

 直属ではないメンバーを呼び出すときには、そのメンバーのリーダーに当たる直属のサブリーダーも同時に呼び出し、一緒に話を聞くようにしてください。

 面倒に感じられるかもしれませんが、指揮系統の階層を飛び越えて、階層が下のメンバーを個別に呼び出す行為自体に、組織では「特別な意味」が生じてしまうからです。

■叱責を受けていると感じるメンバーも

 リーダーは単にちょっとしたコミュニケーションを取っているつもりでも、呼び出された当人は叱責を受けていると感じることがありますし、言葉尻を捉えて「直接の指示を受けた」と考えることもあります。特別扱いされていると感じるメンバーもいるでしょう。