〔NY外為〕円、144円台前半(6日)

AI要約

ニューヨーク外国為替市場では急速な円高・ドル安の流れが一服し、ドルの買い戻しが優勢となった。

円相場は1ドル=144円台前半に下落し、日経平均株価の急回復や米貿易赤字縮小の影響で円売り・ドル買いが膨らんだ。

ユーロは対ドルで1.0926~0936ドル、対円では158円12~22銭の取引となっている。

 【ニューヨーク時事】6日のニューヨーク外国為替市場では、前日までの急速な円高・ドル安の流れが一服してドルの買い戻しが優勢となり、円相場は1ドル=144円台前半に下落した。午後5時現在は144円30~40銭と、前日同時刻(144円14~24銭)比16銭の円安・ドル高。

 ニューヨーク市場は、145円14銭で取引を開始した。前日は米景気減速への警戒感を背景としたリスク回避の動きや、日米金利差縮小を意識した円買い・ドル売りが一気に進んだものの、6日の東京株式市場で日経平均株価が5日の暴落状態から急回復するなどし、この日の海外市場では一転して円売り・ドル買いが膨らんだ。

 米商務省が発表した6月の貿易統計によると、モノとサービスを合わせた貿易収支の赤字額は、前月比2.5%減の731億0900万ドル(約10兆5700億円)で、赤字幅は3カ月ぶりに縮小した。発表後、円買い・ドル売りが優勢となったものの、一時的な動きにとどまった。その後は米長期金利が午前に一段と上昇したことで、ドルが買い戻された。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0926~0936ドル(前日午後5時は1.0945~0955ドル)、対円では同158円12~22銭(同157円86~96銭)と、26銭の円安・ユーロ高。