「eバイク界のピックアップトラック」kuiperbelt、エンジェルラウンドで12億円調達

AI要約

電動アシスト付きスポーツ自転車メーカーのkuiperbelt(カイパーベルト)がエンジェルラウンドで5500万元調達。kuiperbeltはスウェーデンに本社を置き、中国で製品開発・製造。初代製品はS1で欧州市場に展開中。

世界のeバイク市場は拡大傾向で、kuiperbeltも新製品S2やXシリーズの発売を計画している。

「eバイク界のピックアップトラック」kuiperbelt、エンジェルラウンドで12億円調達

スタイリッシュな電動アシスト付きスポーツ自転車(eバイク)を提供する「kuiperbelt(カイパーベルト)」が、エンジェルラウンドで険峰長青(K2VC)から5500万元(約12億円)を調達していたことが分かった。資金は製品開発やマーケティング、サプライチェーンの構築などに充てる方針だという。

kuiperbeltは2022年に設立され、スウェーデンに本社を置き、中国江蘇省無錫市に製品開発・製造センターを設ける。創業者の何勤氏は「中国の製造業はコストパフォーマンスを強調するだけでなく、優れた製品と優れたブランドづくりに注力していくべきだ」との考えを示している。

初代製品の「S1」は、すでにオランダやドイツ、フランス、スウェーデン、スペインなど欧州の主なeバイク市場に向けて販売されている。価格は2500ユーロ(約40万円)。

24年末には、ミッドドライブモーターを搭載した改良版「S2」の発売を計画している。また、運搬能力の高い「X」シリーズの発表も予定している。同社は、Xシリーズを「eバイク界のピックアップトラック」と位置づける。

独調査会社Statistaによると、世界のeバイク市場の規模は22年の292億ドル(約4兆4000億円)から2030年には622億ドル(約9兆3000億円)に拡大し、世界のeバイクの台数は約7730万台に達する見通しだという。

*1元=約21円 1ユーロ=約161円 1ドル=約149円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)