ルネサスエレクトロニクス、設計ツールの米国アルティウムの買収完了

AI要約

ルネサスエレクトロニクスが米アルティウムを買収し、アラム・ミルカゼミCEOが留任し、ルネサスの執行役員に就任した。

アルティウムはプリント配線基板のクラウド設計ソフトを提供し、ルネサスと提携していた。今後は独立性を尊重しつつ、クラウド上で設計・開発を効率化する。

ルネサスは半導体メーカーとしての立ち位置に加え、設計プラットフォームを目指し、エレクトロニクス業界に革新をもたらす。

ルネサスエレクトロニクス、設計ツールの米国アルティウムの買収完了

ルネサスエレクトロニクスは8月1日、電子機器の設計ツールなどを手掛ける米アルティウムの買収が完了したと発表した。同社のアラム・ミルカゼミ最高経営責任者(CEO)は留任するとともに、ルネサスの執行役員兼ソフトウェア&デジタライゼーションヘッドに就任した。

アルティウムは、プリント配線基板をクラウド上で設計できるソフトを提供しており、高いシェアを持っている。ルネサスともかねて提携していた。子会社化後も独立性は尊重しつつ、ルネサスとして電子機器の設計・開発をクラウド上でまとめ、効率化する環境を提供していく考えだ。半導体メーカーとしての立ち位置に加え、設計をめぐるプラットフォーマーを目指す形になる。