午後3時のドルは148円後半へ一段安、株急落で円高

AI要約

ドル/円は、日経平均の大幅下落と米株安で148円後半で取引。

円買いが強まり、ドルは重い展開で安定せず。

株安の影響と米国雇用統計の期待が為替に影響を与えている。

午後3時のドルは148円後半へ一段安、株急落で円高

Shinji Kitamura

[東京 2日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の148円後半で取引されている。米株安を受けて日経平均が前日比2000円を超える大幅な下げとなったことで、リスク回避的に円買いが強まった。

ドルは午前の高値149円後半から上値の重い展開が続き、日経平均が下げ幅を広げた午後には148円後半まで一段安となり、前日海外でつけた4カ月半ぶり安値が目前に迫った。

市場では、急速かつ大幅な株安が市場心理を悪化させており、保有リスクの削減に伴う円売りポジションの解消が投資家の間で相次いでいることが、円高を勢いづけているとの指摘が多く聞かれた。

ある国内証券のアナリストは、株安に歯止めがかからなければ、円が一段と上昇する可能性があるとして「当面のサポートラインである148円台を割り込むと、145円台も見えてくる」と話していた。

市場の関心は、株価の行方と同時に、きょう米国で発表される雇用統計にも寄せられている。「予想を多少上振れしても9月の利下げ開始シナリオは崩れないとみられるが、予想より弱い結果となれば0.5%の大幅利下げ期待が高まり、ドル安圧力が強まりやすくなる」(みずほ証券チーフ為替ストラテジストの⼭本雅⽂氏)見通しだという。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 148.94/148.95 1.0803/1.0804 160.92/160.93

午前9時現在 149.21/149.23 1.0786/1.0787 160.93/160.96

NY午後5時 149.36/149.37 1.0791/1.0792 161.16/161.20