USスチール買収、当局審査進む 「今年中の完了に自信」=日鉄副会長

AI要約

日本製鉄の森高弘副会長兼副社長は、USスチール買収に自信を示し、今年中のクローズを目指している。

森氏は米国訪問を続け、関係者との交流を通じてポジティブな反応を得ている。

現在買収に反対のUSWとの関係も重要視しており、周辺状況が変化していると感じている。

USスチール買収、当局審査進む 「今年中の完了に自信」=日鉄副会長

Ritsuko Shimizu

[東京 1日 ロイター] - 日本製鉄の森高弘副会長兼副社長は1日の決算会見で、USスチール買収について「自信をもって今年中にクローズ(完了)できる」と述べた。当局による審査も「どんどん進んでいる」とした。

森氏は、今年に入り5回訪米し、700人以上の関係者と会ってきたという。そうするなかで「正しく我々の意図を伝え、知れば知るほどポジティブな反応になってくる」と述べた。

今後事業を続ける中で、現在買収に反対の立場にある全米鉄鋼労働組合(USW)との関係は重要と位置付けている。森氏は「組合自身は明確にポジションを変えていない」としながらも「周辺状況は変化しつつある。コミュニティや従業員、議員を含め正しい理解が浸透してきている」との感触を示した。