ドル一時149.30円まで下落、重要抵抗線下抜けで一段安の思惑

AI要約

ドルは仲値公示にかけて上値の重い展開が続き、一時149.30円までさらに下落。3月19日以来4カ月半ぶり安値を更新した。

前日の大幅な下げで、これまでドル/円の下支えとなっていた200日移動平均線を割り込んだことが、下げの長期化を警戒する形で売り圧力を強めているという。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券チーフ為替ストラテジストの植野大作氏は、日米中銀会合を経て見られた大きな値動きは「短期筋の間で史上最大規模に膨らんでいた円売りポジションの巻き戻しが進んだ」ことが背景だったと話す。

ドル一時149.30円まで下落、重要抵抗線下抜けで一段安の思惑

[東京 1日 ロイター] - ドルは仲値公示にかけて上値の重い展開が続き、一時149.30円までさらに下落。3月19日以来4カ月半ぶり安値を更新した。前日の大幅な下げで、これまでドル/円の下支えとなっていた200日移動平均線を割り込んだことが、下げの長期化を警戒する形で売り圧力を強めているという。

ドルが前回200日線を下回った昨年12月は半月ほどで線上へ切り返したが、その前の22年12月は翌年5月までの半年間、200日線が上限となる上値の重い展開が続いた。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券チーフ為替ストラテジストの植野大作氏は、日米中銀会合を経て見られた大きな値動きは「短期筋の間で史上最大規模に膨らんでいた円売りポジションの巻き戻しが進んだ」ことが背景だったと話す。そのため、持ち高の解消がある程度進んだ今後は、円高地合いは続くものの「7月月間で12円超進んだ円高ペースが持続するとは考えづらい」としている。