8月の食品値上げ642品 粉製品多く、「コアラのマーチ」も 帝国データ

AI要約

飲食料品の値上げが相次ぎ、主要メーカー195社が642品目を値上げする。

小麦粉やチョコレート製品などの粉製品が主な値上げ対象であり、原料高騰が影響している。

製粉大手や大手菓子メーカーも値上げを実施し、秋まで値上げが続く見込み。

 帝国データバンクが31日公表した調査によると、主要メーカー195社が8月に飲食料品を計642品目値上げする。

 前年同月比46.4%減。輸入小麦高騰の影響などで小麦粉やホットケーキミックスなどの粉製品が目立つほか、チョコレート菓子「コアラのマーチ」や中華合わせ調味料「Cook Do(クックドゥ)」といった定番商品も相次いで値上げされる。

 製粉大手3社は、8月1日から粉製品など約230品目を値上げする。ニップンは薄力粉「ニップン ハート」(1キロ)を13円上げ、373円にする。昭和産業は「SHOWAホットケーキミックス」(200グラム×3袋)を524円から537円に引き上げる。

 ロッテ(東京)は「パイの実」や「コアラのマーチ〈チョコ〉」などの定番菓子を値上げ。調味料では、味の素がクックドゥ計23品や「丸鶏がらスープ」などの価格を上げる。

 帝国データは、原料となるカカオ豆が高騰しているチョコレート製品の値上げが秋まで続くとみている。10月も値上げラッシュが予想され、4月以来、半年ぶりに月間2000品目台に達すると想定している。