「ここの株、買いでしょ!」…良い会社を見つけても“すぐに買ってはいけない”と投資のプロが釘をさす理由→では、いつ買うべきか?

AI要約

良い会社を見つけてすぐに株を買うと失敗しやすい理由や適切な買い方について解説。

株を購入する際には妥当な価格を考慮し、安い価格で買うことが重要。

株価を長期的にチェックし、安いタイミングでの購入や忍耐力が利益を上げるコツ。

「ここの株、買いでしょ!」…良い会社を見つけても“すぐに買ってはいけない”と投資のプロが釘をさす理由→では、いつ買うべきか?

良い会社を見つけてすぐに株を買ったけれども、なかなか上がらなかったり、下がったりして、うまくいかなかった経験はないでしょうか? 実は、良い会社を見つけたと思ってすぐに買うと、失敗をしがちなのです。その理由と適切な買い方について、株式会社ソーシャルインベストメントの川合氏が解説します。

良い会社を見つけても、高い価格で買ってはいけません。株式というのはその会社の所有権の一部であり、妥当な価格というものがあるからです。

例えば、転売を視野に入れてスマホを買っても、高い価格で買ってしまえば、買い値より高く売るのが難しくなるのと同じです。普通の買い物と同じで、「衝動買い」はあまり良い結果を生まないものなのです。

株式投資の初心者の方などは特に、価格の妥当性を考えずに株を買ってしまいがちですが、それは危険です。配当を得たり、売却益を狙ったりするのが株式投資なのですから、安い値で買えば買うほど、配当利回り(株価に対して何%の配当を得られるか)が高くなり、値上がり時の売却益も大きくなるからです。

その会社の妥当な価格をできるだけ下回る価格で買うことが、株式投資で利益を出すコツといえるのです。

そのためには、目をつけた会社の株価を長期的にチェックし続け、安いときに買うようにしなければなりません。基本的に良い会社の株は割高傾向に、良くない会社の株は割安傾向になっているものですので、自分が買おうと思ったときが良いタイミングであることは、あまりないからです。

しかし、株価を長期的にチェックしていると、価格が下がるときというのが定期的に訪れます。平時でも年に何度かはあるでしょうし、数年に一度の大暴落もあるでしょう。市場全体が下がるときもありますし、その会社から何らか発表があって下がることもあります。

また、何らかの発表があって「上がった」けれども、「もっと上がるのが妥当で、実はその時点でもまだ安い」と判断できるときもありますので、そういうときも買い時だといえるでしょう。購入価格を決めて、それ以下になるまで待つ、という忍耐力が株式投資には必要なのです。

「上がるかもしれないから、買っておかないと損をしそうだ」と焦る気持ちが芽生えるのは仕方がありません。しかし前述のとおり、安く買うほど利益が大きくなる可能性が高まり、高く買うほど利益が小さく(あるいは損失が大きく)なる可能性が高まるのが株式投資ですので、そこは冷静になり、じっとしているべきではないでしょうか。