米マクドナルド、2020年以来の減収-来店客数の減少響く

AI要約

米マクドナルドは2020年以来の減収を記録し、売上高の増加を予想していたアナリストの期待を下回った。

既存店売上高は前年同期比1%減少し、米国では来店客の減少が影響している。一方、新たなセットメニュー販売などの施策により一定の成果も上げている。

中東のボイコットや中国、フランスでも売上高の減少が見られる中、マクドナルドは厳しい状況に直面している。

米マクドナルド、2020年以来の減収-来店客数の減少響く

(ブルームバーグ): 米マクドナルドが29日発表した4-6月(第2四半期)決算は、2020年以来の減収となった。アナリストは小幅ながら売上高の増加を見込んでいた。

既存店売上高は前年同期比1%減少。各地域セグメントで売上高が減少し、米国では来店客が減ったことが影響した。

一部項目を除いた1株利益は2.97ドル。こちらもアナリスト予想平均には届かなかった。同社は新規出店と営業利益率のガイダンスは維持した。

マクドナルドの売上高は今年に入り、消費者の節約志向が世界的に強まる中で伸び悩んでいる。米国では手頃感を演出すべく、6月末に5ドル(約770円)のセットメニュー販売を開始。客足が緩やかに改善するなど一定の成果を上げているようだが、増収効果が現れるのは今年後半になる。

マクドナルドが仕掛ける5ドル戦争、節約志向の消費者囲い込みへ

米国以外では、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦争に関連したボイコットが引き続き中東などで売上高に打撃を与えている。同社は以前、戦争が終結するまで販売不振は続く可能性があると警告していた。この他、中国とフランスでも既存店売上高は減少した。

原題:McDonald’s Sales Fall in First Since 2020 as Traffic Drops (1)(抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.