巨大ジャンクヤードで見つけた味わい深い廃車 40選 前編 一世風靡したクルマの終着点

AI要約

米国ミネソタ州にあるジャンクヤード「ローナーズ・オート・パーツ」は、多彩な車両が放置されている広大な敷地を持つ。クラシックカーからスクールバスまで、幅広い車種が展示されている。

敷地内には草木に覆われたクルマが何列も並び、中には状態があまり良くないものも見られる。整理されたヤード内には同じメーカーの車がまとめて配置されており、AMCやフォードなどが集まっている。

特に注目すべきは、フロントとリアを同時に撮影できるクルマや使える部品がほとんど残っていないクルマなど、珍しい車両が点在している点だ。ローナーズでは、クルマたちの歴史や車種の多様性だけでなく、それぞれの車が抱える物語にも想いを馳せることができる。

巨大ジャンクヤードで見つけた味わい深い廃車 40選 前編 一世風靡したクルマの終着点

米ミネソタ州ウィルマーにあるジャンクヤード「ローナーズ・オート・パーツ(Rohners Auto Parts)」は、筆者がクルマで通りかかったときに偶然見つけた。

正直なところ、外観からはクラシックカー専門店であることをうかがわせるものはなく、大したヤードには見えなかった。あやうく立ち寄らずに通り過ぎるところだったが、それは大きな間違いだった。

(この記事は前編です。後編の「巨大ジャンクヤードで見つけた味わい深い廃車 40選 後編 静かに朽ちていくクラシックカー」も合わせてご覧ください)

原文:ウィル・シャイアーズ(Will Shiers)

1950年創業のローナーズ・オート・パーツは、80エーカー(約32万平方メートル)の敷地に何千台もの魅力的な米国車、欧州車、日本車、そして時折スクールバスを展示している。

9月の訪問時、ローナーズ・オート・パーツの広大な敷地は生い茂り、下草に飲み込まれたクルマが何列にも並んでいた。二段積みが行われているところでは、上層部しか見えなかった。写真の上部にあるのは1985年のタウンカーだが、その下にあるリンカーンが何年前のものかはわからない。

フロントとリアを同時に撮影できたのはこれが初めて。1966年のプリマス・フューリーだが、なぜこのような悲惨な状態になったのかは謎である。遠くに見える潰れたクルマの山にも注目してほしい。使える部品がほとんど残っていないため、このぐちゃぐちゃになった悲惨な状態からはすぐに解放されることだろう。

ローナーズで見つけた3台のグレムリンのうちの1台。写真の個体は救いようがないが、比較的錆びも少なく、使えるパネルもいくつか残っている。一見無造作に並んでいるように見えるが、ヤード内はよく整理されており、同じメーカーのクルマはたいてい近くに駐車されている。同じエリアに少なくとも20台のAMCを数えた。

こちらもAMCで、1974年のマタドールXクーペだ。スタイリッシュなファストバックで、6万2629台が販売された。マタドールはレベルの後継車で、1970年から1978年まで2世代にわたって生産された。ナンバープレートによると、この車両は1991年に引退したようだ。