観客のレベルも高いって! 欧州のイベント駐車場が凄かった件 前編 ポルシェからプジョーまで

AI要約

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2024(Goodwood Festival of Speed 2024)では、世界中から集まった観客のクルマも見どころの一つであった。

911ダカールやスピードスター、CCXなど貴重なクルマが展示され、その魅力に触れることができた。

各クルマの特徴や価値、デザインについて紹介され、自動車ファンにとっては見逃せないイベントだった。

観客のレベルも高いって! 欧州のイベント駐車場が凄かった件 前編 ポルシェからプジョーまで

自動車イベントの醍醐味は駐車場にある。7月11日から14日にかけて英国で開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2024(Goodwood Festival of Speed 2024)」にはたくさんの見どころがあったが、ここに集まった観客たちのクルマも凄かった。

グッドウッドには世界中から毎年20万人の人々が巡礼に訪れる。彼らの乗ってくるクルマは、イベントのメイン展示にも引けを取らないスター揃いである。その写真を撮らせていただいたのでここで一部を紹介したい。

最初にご紹介するのは、992型911ダカールである。限定2500台のうちの1台で、959を模したロスマンズのカラーリングで仕上げられている。

通常、市販車にレーシングカラーを施すことには懐疑的な人もいるだろうが、この911ダカールはパリ・ダカールラリー参戦車両のように説得力のある仕上がりになっている。悪路に適した最低地上高、四輪駆動、牽引フック、オフロード対応のタイヤを備えている。

「ゴージャス」という言葉では物足りない。スピードスターは、ジャガーEタイプ・ライトウェイトの美しいラインを、繊細な芸術作品へと昇華させたレストモッドだ。

パネルがボディを優しく包み込み、それでいて自信に満ち溢れている様子は、写真で見るのもいいが、実際に見ると本当に魅了される。新車時の価格は65万ポンド(約1億3000万円)だったが、現在では1桁多い額で取引されている。

CCXは今や旧式のハイパーカーだが、どちらかといえば、2006年の発売当時よりも良く見える。現在のハイパーカーは、とんでもないウィングや大量のカーボンファイバーなど派手なディテールに支配されているが、CCXは美しくクリーンでシンプルだ。

このタンの内装をブルーの外装で包んだ上品な仕様は、繊細と言ってもいいだろう。4年間に29台が生産され、これは8台しかない右ハンドル車のうちの1台である。