夫が定年退職するので収入が減る予定です。私が「パート」で働いて収入を補う予定ですが、「60代」が働ける求人はあるのでしょうか?

AI要約
65歳以上の高齢者の就業者数は増加傾向にあり、主にパートやアルバイトで働いている人が多い。産業別に見ると、卸売業・小売業、サービス業、医療・福祉が多い。就業希望者は主にサービス業を希望しており、求人サイトでシニア歓迎の募集を探すことが勧められる。高齢者の仕事の種類や時給相場についての統計情報を基に、働くことを考える際の参考となる記事。60代以上でも仕事に就いている女性の数が増加しており、年齢別の就業率も上昇している。
夫が定年退職するので収入が減る予定です。私が「パート」で働いて収入を補う予定ですが、「60代」が働ける求人はあるのでしょうか?

夫が定年退職を迎えると、年金だけで生活することに不安を感じるようになる人もいるでしょう。自分がパートに出て収入を得ることを考えるにあたって「60代でも求人はあるのか?」と不安になるかもしれません。

実際に、60代でも仕事に就いている女性はどのくらいいるのか、月いくらぐらい稼ぐことが可能なのか、確認してみるとよいでしょう。

本記事では、60代の就業率とともに、高齢者が希望する仕事の種類や仕事別の時給相場についてもご紹介します。

総務省統計局がまとめた「統計からみた我が国の高齢者」によると、2022年における65歳以上の高齢者の就業者数は912万人となっており、過去最多を記録しています。うち、女性の就業者数は375万人で、10年前の2012年と比較して150万人近く増加しているということです。

年齢階級別に見ると「60~64歳」の就業率が73.0%、「65~69歳」が50.8%となっており、いずれも年々増加傾向にあります。

また、高齢雇用者を雇用形態別に見てみると「パート・アルバイト」として働いている人の割合が52.5%と最も多いことが分かります。

同資料より高齢就業者を産業別に見てみると「卸売業・小売業」が最も多く、次いで「サービス業」「医療・福祉」です。いずれの産業でも、10年前と比べて高齢就業者の割合が増加しているという特徴があります。

また、2022年10月1日時点で仕事に就いていない高齢者のうち就業希望者に希望する仕事の種類を聞いたところ、女性は「サービス業」が最も人気で、「専門的・技術的職業」や「事務職」「運搬・清掃・包装等職」を希望する人も多いようです。

求人サイトの「シニア歓迎」と記載されている募集を中心に探してみるとよいでしょう。

厚生労働省が公表している「全国の平均的な賃金額」を基に、高齢就業者数の割合が多い産業について、短時間労働者の1時間当たりの所定内給与額を表1にまとめました。