〔米株式〕ダウ大幅続伸、654ドル高=インフレ鈍化を好感(26日)☆差替

AI要約

ニューヨーク株式相場はインフレの鈍化を受けて大幅に続伸。米経済指標が好感され、ダウ平均は654.27ドル高で終了。ナスダックも176.16ポイント高で引ける。

米個人消費支出物価指数の発表でインフレの緩和が示唆され、FRBの利下げ期待が強まったことが買い気を後押し。IT大手や半導体株にも買戻しが入り、ナスダックは上昇。

一部の企業決算が期待に届かなかったため、グーグルやテスラはマイナス圏で取引終了。ダウ平均ではスリーエムが23.0%高と急騰。

 【ニューヨーク時事】週末26日のニューヨーク株式相場は、インフレの鈍化を示す米経済指標が好感され、大幅続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比654.27ドル高の4万0589.34ドルで終了。上げ幅は一時800ドルを超えた。ハイテク株中心のナスダック総合指数は176.16ポイント高の1万7357.88で引けた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比2億1445万株減の8億9019万株。

 この日発表された6月の米個人消費支出(PCE)物価指数はインフレの緩和を示唆する内容。米連邦準備制度理事会(FRB)が9月に利下げを始めるとの見方が強まり、ダウ平均のほとんどの銘柄が買われた。

 今週売り込まれてきたIT大手や半導体の多くにも買い戻しが入り、ナスダックは4日ぶりに上昇した。ただ、今週発表した決算が投資家の期待に届かなかったグーグルの親会社アルファベットやテスラはこの日もマイナス圏で取引を終えた。

 ダウ平均の構成銘柄では、朝方発表の決算が好感されたスリーエムが23.0%高と急騰。セールスフォースとアメリカン・エキスプレスがいずれも2.4%高、ビザが2.3%高、トラベラーズが2.2%高。値下がりしたのは、メルク(0.5%安)、ウォルマート(0.3%安)、IBM(0.1%安)の3銘柄だった。