イーサリアムはETFの取引開始でビットコインのパフォーマンスを上回る(海外)

AI要約

カイコの最新レポートによると、イーサリアムは現物ETFによってビットコインをアウトパフォームする可能性があるという。

イーサリアム現物ETFの取引が始まるとこの傾向はさらに強まるとカイコは予想している。

ウォール街はイーサリアムに対して強気であり、アナリストは需要と供給の追い風に注目している。

イーサリアム現物ETFの運用は7月下旬には始まると見られており、そうなればこの傾向はさらに強まるだろうとカイコは述べている。5月以降、ETHの価格は上下に振れているが、このETH対BTC比率からもETHの価格が上昇する準備が整ったことがわかるという。

また、金融サービス会社CMEグループ(CME Group)は、イーサリアムへの関心が第2四半期の暗号資産取引を牽引したと7月16日に述べている。

需要要因以外にも、BTCとETHの価格差を縮小させるような供給のシフトが、ETHの価格を高める要因になることもあると、SynFuturesのレイチェル・リン(Rachel Lin)CEOは、イーサリアム現物ETFが上場承認された5月に指摘している。

「全体的に見て、現時点で市場がイーサリアムに対して強気であることは分かっているが、それでもまだ十分ではない。だがイーサリアム現物ETFが上場承認された今、すべての指標が今後数カ月にわたるイーサリアムの大幅な上昇を示している」

イーサリアムはETFの取引開始でビットコインのパフォーマンスを上回る(海外)

カイコの最新レポートによると、イーサリアムは現物ETFによってビットコインをアウトパフォームする可能性があるという。

イーサリアム現物ETFの取引が始まるとこの傾向はさらに強まるとカイコは予想している。

ウォール街はイーサリアムに対して強気であり、アナリストは需要と供給の追い風に注目している。

暗号資産(仮想通貨)市場の調査・分析会社、カイコ(Kaiko)は、待望のイーサリアム現物ETF(上場投資信託)の取引が始まることで、イーサリアム(ETH)のパフォーマンスがビットコイン(BTC)を上回ると予想している。

アメリカ証券取引委員会(SEC)が5月にイーサリアムETFの上場を承認して以来、「ETH対BTC比率(1ETHを購入するのに必要なBTCの量)」は、0.045から0.05と大幅に上昇し、高止まりしているとカイコは指摘している。別の言い方をすれば、ETHを購入するにはより多くのBTCが必要になっているということだ。

イーサリアム現物ETFの運用は7月下旬には始まると見られており、そうなればこの傾向はさらに強まるだろうとカイコは述べている。5月以降、ETHの価格は上下に振れているが、このETH対BTC比率からもETHの価格が上昇する準備が整ったことがわかるという。

また、金融サービス会社CMEグループ(CME Group)は、イーサリアムへの関心が第2四半期の暗号資産取引を牽引したと7月16日に述べている。

「第2四半期にはイーサリアムのパフォーマンスがビットコインに比べて向上したことから、トレーダーはETH対BTC比率をかつてないほど参照するようになった。想定元本で2億6000万ドル(約403億円)以上のオプション取引がなされている。イーサリアム先物は6月24日に70万(想定元本で13億ドル、約2015億円)の建玉(未決済の契約総数)を達成し、5月21日には記録的な28億5000万ドル(約4417億円)の取引が行われた」

今年はビットコイン現物ETFが成功を収めたこともあり、イーサリアム現物ETFの運用開始はウォール街で歓迎されている。

さらに、イーサリアムにはビットコインには見られない機能性や年利など、その需要を高めるために見逃せない特徴があるとも言われている。

需要要因以外にも、BTCとETHの価格差を縮小させるような供給のシフトが、ETHの価格を高める要因になることもあると、SynFuturesのレイチェル・リン(Rachel Lin)CEOは、イーサリアム現物ETFが上場承認された5月に指摘している。

「全体的に見て、現時点で市場がイーサリアムに対して強気であることは分かっているが、それでもまだ十分ではない。だがイーサリアム現物ETFが上場承認された今、すべての指標が今後数カ月にわたるイーサリアムの大幅な上昇を示している」

リンの推計によると、イーサリアムはこのサイクルで現在の水準から550%上昇して最大2万2500ドルに達する可能性があるという。

また、この新しいETFは、ビットコイン現物ETFが直面している逆風にさらされることも少ないだろう。例えば、銀行金融グループのスタンダード・チャータード(Standard Chartered)が指摘するように、投げ売りされる理由が少ないことから大規模な流出の可能性は低いと考えられる。

イーサリアムの価格は日本時間の7月18日午後、3416ドル付近で取引されており、年初から45%以上上昇している。