代替バスまで廃止になったってマジ!? 洞爺湖周辺って代わりの行き方はまだある?

AI要約

国鉄胆振線が廃止され、代替バスも廃止される状況の中、洞爺湖周辺のバス事情を探る。

路線バスは廃止区間が出てきたが、洞爺湖の西側を回って北上する路線バスが利用可能。

道南バスの札幌洞爺湖線を利用すれば、洞爺湖周辺から倶知安や札幌に直通できる。

代替バスまで廃止になったってマジ!? 洞爺湖周辺って代わりの行き方はまだある?

 鉄道が廃止されると代わりに路線バス(代替バス)が走るようになるのは定番の流れ……だったのも昔の話となりつつあり、その代替バスまで廃止になる場所が出てきた。代替バスなき後も、そう遠回りせずに通り抜ける手段は残っているのか、洞爺湖周辺の最近のバス事情を見に行ってみると…!?

文・写真:中山修一

(洞爺湖をとりまく路線バスの写真付き記事はバスマガジンWebもしくはベストカーWebをご覧ください)

 その昔、北海道の伊達紋別~倶知安間およそ83kmを結ぶ、国鉄胆振線という鉄道路線があった。晩年はまったく利益を出せない超赤字路線だったため、JRに引き継がれることなく1986年11月に廃止された。

 国鉄胆振線が廃止になると、世界的に有名な観光スポットである洞爺湖を中心に置いた場合、湖の東側を大回りしながら北西方面を目指す、鉄道時代とほぼ同じ経路を描く、道南バスの代替交通「胆振線」が運行を始めた。

 それから36年ほどの間は存続していたものの、路線バスでも採算の取れない状況は変えられず、最も利用率が低いとされた、途中の24.3kmの区間が2022年9月に廃止になってしまった。

 道南バス胆振線の一部区間が廃止されて2年ほど経つ。2024年5月現在は路線が分断されているため、同じ場所を公共交通機関だけで通り抜けるのは極めて難しいというか、やめておいた方が安全安心。

 では、JR線の伊達紋別駅や洞爺駅をスタート地点にして、洞爺湖の方を経由しながら倶知安ないし札幌方面に行こうとした場合、交通手段が今も残されているかどうかが気になるところ。

 とりあえずアプリで軽く検索をかけてみると、意外とあっさり候補が出てきた。胆振線とは殆ど関係ない経路になるのは仕方ないとして、洞爺湖の西側を回って北上する路線バスが出ているらしい。

 それを使うと途中の「喜茂別」乗り換えで倶知安方面、そのまま乗っていけば、なんと定山渓や札幌まで直通してくれる。道南バス「札幌洞爺湖線」と言う明快な路線名も手伝って、なかなか便利そう。