50万を1.5億円にした名物投資家「トランプ再選で1ドル130円台に」 やばいぞ、円安は今がピーク!

AI要約

2024年4月29日、一時的に1ドル=160円17銭を記録し、1986年12月以来、約38年ぶりの円安ドル高水準になった。

11月の米大統領選挙を控え、ドル円相場の今後の動向や、円安相場でどのように利益を上げるか、そして今注目すべき銘柄とは、一体…?

さらに6月26日には1ドル=160円60銭台になるなど、現在も円安傾向が続いている。

今回は、50万円の元手を投資で1億5000万円まで育て上げた名古屋の長期投資家(なごちょう)氏(X:@Nagoya_Tyouki)に、2024年後半の見通しと最強ポートフォリオを伺った(2024年7月11日取材)。

ーーなごちょうさんが予想する、ドル円相場の動きは?

日本が衰退し、米国が成長を続けることから、今後は円安が進行し、1ドル=200円になると予測する人もいます。

50万を1.5億円にした名物投資家「トランプ再選で1ドル130円台に」 やばいぞ、円安は今がピーク!

 2024年4月29日、一時的に1ドル=160円17銭を記録し、1986年12月以来、約38年ぶりの円安ドル高水準になった。さらに6月26日には1ドル=160円60銭台になるなど、現在も円安傾向が続いている。

 11月の米大統領選挙を控え、ドル円相場の今後の動向や、円安相場でどのように利益を上げるか、そして今注目すべき銘柄とは、一体…?

 今回は、50万円の元手を投資で1億5000万円まで育て上げた名古屋の長期投資家(なごちょう)氏(X:@Nagoya_Tyouki)に、2024年後半の見通しと最強ポートフォリオを伺った(2024年7月11日取材)。

 みんかぶプレミアム特集「円安狂騒曲」第2回。

ーーなごちょうさんが予想する、ドル円相場の動きは?

 日本が衰退し、米国が成長を続けることから、今後は円安が進行し、1ドル=200円になると予測する人もいます。ですが私は、現在の円安水準がピークではないかと考えています。

 私と専門家とを比較すると知識量は及びませんが、それにしても米国の購買力を考慮すると、現在の円安は過度ではないかと感じています。専門家は「金利が低いから円安が進む」と説明していますが、長期的に見て、米ドルが本当に安定しているのかという疑問があり、むしろ懸念しています。

ーー米国に対する具体的な懸念点とは?

 今後財政赤字が拡大した際に、それをどう消化するかという問題です。米国は「高金利」と「基軸通貨」という強みを持ってドル高を維持していますが、実際には膨大な財政赤字を抱えています。単年で見ても、最近ではコロナ禍の時に日本円の当時のレートで300兆円以上の赤字が出ていました。また、米国の財政は日本と比較して、国家予算の歳出総額の規模がまったく異なります。

 例えば、米国の軍事費をひとつあげてみると、核ミサイルがいつでも発射できるように燃料を交換しなければならないのですが、数年前のドル円レートでも年間3000億~5000億円くらいの費用がかかるそうです。一方、日本では、防衛費の半分が自衛隊の人件費であると考えると、1000億円規模の歳出でも可決される可能性は低いでしょう。それほどまでに、米国の歳出総額の規模は桁違いなのです。

ーー米国の財政見通しとは?

 米国議会予算局(CBO)が、2024年2月7日、今後10年間の財政見通しについて赤字が徐々に拡大していく傾向にあると発表しました。具体的な金額にすると、2023年は1兆6840億ドルでしたが、2034年には2兆5570億ドルにまで増加するとのことです。

 現在、世界最大の赤字国家である米国は、莫大な額の赤字国債を発行していますが、高金利と基軸通貨という強みにより、消化することができています。ですが、これ以上赤字が拡大すればどうなるかはわかりません。