印ウィプロの4─6月は売上高が3.8%減少、市場予想下回る

AI要約

ウィプロは2024年第1四半期の決算で売上高が前年比3.8%減少し、市場予想を下回った。競合他社の決算は予想を上回る結果となった。

地域別売上高では欧州が11.6%、アジア太平洋とインド、中東、アフリカが13.2%減少し、受注額も3億ドル減少した。

ウィプロのCEOは世界的なITサービス需要の低迷を受け、顧客の慎重な姿勢を示した。新CEOは初期の段階での経営立て直しに取り組んでいる。

Haripriya Suresh Sai Ishwarbharath B

[ベンガルール 19日 ロイター] - インドITサービス大手ウィプロが19日発表した2024年第1・四半期(4─6月)決算は、売上高が前年同期比3.8%減の2196億4000万ルピー(26億3000万ドル)となり、市場予想を下回った。同社の米国上場株は時間外取引で一時約10%急落し、2008年以来となる大きな下げとなった。

地域別売上高で「欧州」が11.6%落ち込んだ上、「アジア太平洋とインド、中東、アフリカ」で13.2%減少したことが全体の減収の大きな要因だった。

受注額も前年同期の37億ドルから33億ドルに減少した。

競合するタタ・コンサルタンシー・サービシズやインフォシス、HCLテクノロジーズの第1・四半期決算がいずれも市場予想を上回ったのと対照的となった。

ウィプロのパリア最高経営責任者(CEO)は、世界的なITサービス需要の低迷で顧客は依然慎重との見方を示した。

同氏は4月に最高経営責任者(CEO)に就任し、経営立て直しの緒に就いたばかり。「初期の段階は能力が試されるし刺激的でもある。自身を登山者に例えれば第1・四半期で築いた勢いに満足している」と述べた。