米グーグル、パリ五輪放送にAI導入 競技解説に活用

AI要約

米グーグルはパリ五輪の米国放送で人工知能を導入し、競技解説に活用することを発表した。これは初めてのIT企業とスポーツ団体の提携だ。

NBCユニバーサルは放送を進化させ、非常に視聴率の高い若年層やオンライン動画を好む視聴者を取り込むため、AIによる競技結果まとめや解説を導入する。

グーグルのAI検索は放送中に司会者が使用し、視聴者の疑問に答える際に活用される。

米グーグル、パリ五輪放送にAI導入 競技解説に活用

Sheila Dang

[18日 ロイター] - 米アルファベット傘下のグーグルは18日、米国でのパリ五輪放送に人工知能(AI)を導入し、競技解説に活用できるようにすると発表した。米メディア大手NBCユニバーサルや米国オリンピック・パラリンピック委員会と共同で発表した。

発表によれば、グーグルはパリ五輪米国代表の公式検索AIパートナーに指定される見通し。IT企業がスポーツの非営利団体と提携するのは初めてという。

米国で五輪放送を手がけるNBCユニバーサルは、テレビの生放送を見ない視聴者や、インターネット動画に子どものころから慣れ親しんでいる若年層を取り込もうと、放送手法の刷新を進めている。同社のこれまでの発表によると、その日の競技結果を個人の好みに合わせてAIでまとめ、スポーツ解説者のAI音声によるナレーションを付ける。

日中やゴールデンタイムの放送では、NBCの司会者がグーグルのAI検索を利用し、競技に関する疑問に答える。グーグルのAI検索は検索の質問に対する答えを文字で表示するため、ウェブサイトのリンクをクリックする必要がない。