シタデル出身者2人のヘッジファンド、15億ドルの追加調達に向け協議

AI要約

新興ヘッジファンドのアイレックス・キャピタル・パートナーズが年内に新たな資金調達の準備を進めている

シタデル出身者2人によって設立され、15億ドルの資金調達を目指すアイレックスは、ロンドンに本拠を置く

ボビー・ジェイン氏とディエゴ・メギア氏が今年立ち上げたファンドも100億ドル余りの資金調達に成功している

シタデル出身者2人のヘッジファンド、15億ドルの追加調達に向け協議

(ブルームバーグ): 新興ヘッジファンドのアイレックス・キャピタル・パートナーズは、年内に新たな資金を調達するため準備を進めている。

シタデル出身者2人、今年最大のヘッジファンド新設-18.5億ドル調達

事情に詳しい複数の関係者によれば、シタデルの元トレーダー、ジョナス・ディードリッヒ、デーブ・サットン両氏が率いるアイレックスは、15億ドル(約2350億円)の新たな資金受け入れに向けて顧客と協議を行っている。アイレックスはロンドンに本拠を置く。

関係者らによると、アイレックスは既存の投資家から資金を調達する考え。関係者らは、詳細は非公開だとして匿名を条件に語った。関係者1人によると、アイレックスの運用資産は約23億6000万ドル。

関係者らによれば、ディードリッヒ氏は株式のロング・ショート、マーケットニュートラルの戦略を取り、外部資金の運用を開始してから最初の12カ月で10.4%のリターンを上げた。今年上期(1-6月)のリターンは6.6%だったという。ブルームバーグが追跡する株式ヘッジファンドの上期リターンは8%。

アイレックスの担当者はコメントを控えた。

アイレックスでは欧州の証券を中心に、資産運用担当者らが生活必需品や一般消費財、ヘルスケア、金融など複数の分野のポートフォリオを運用している。

ヘッジファンド業界では資金引き揚げの動きが広がっているが、さまざまな資産クラスにわたってトレーダーのチームを編成しているファンドには資金が集まっている。イーベストメントがまとめたデータによると、ヘッジファンド業界は年初から4月までに406億ドルの資金流出に直面した。そうした中、ボビー・ジェイン氏とディエゴ・メギア氏が今年立ち上げたファンドの資金調達額は合計100億ドル余りに上っている。

原題:Ex-Citadel Duo’s Hedge Fund Ilex in Talks to Raise $1.5 Billion(抜粋)

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