印バイジュースに破産手続き命令、1900万ドル未払い

AI要約

インド最大級のオンライン教育スタートアップ企業バイジュースが1900万ドルの支払い義務を怠り、破産手続き開始命令を受けた。

バイジュースはクリケット管理委との和解の意志を示す一方、破産手続きに異議を申し立てる可能性もある。

時価総額が低下し、内部問題が続いているバイジュースは否定していたが、現在逆境に直面している。

印バイジュースに破産手続き命令、1900万ドル未払い

Indranil Sarkar Arpan Chaturvedi

[ベンガルール/ニューデリー 16日 ロイター] - インドの会社法審判所(NCLT)は16日、オンライン教育事業を手がける同国最大級のスタートアップ企業バイジュースが1900万ドルの支払い義務を怠ったとのインドクリケット管理委員会の訴えを認め、バイジュースの破産手続き開始を命じた。手続き中、同社資産は保全される。

NCLTは、バイジュースの親会社であるシンク・アンド・ラーンがクリケット管理委のサービスを利用し、約1900万ドルの支払いを怠ったことは「争う余地がない」との判断を示した。

バイジュースは声明で、クリケット管理委と和解する意志があると表明した。

クリケット管理委はロイターのコメント要請に応じなかった。

デリーを拠点とする弁護士によると、バイジュースの支配株主は破産手続き開始命令に対し異議申し立てを行うか、クリケット管理委との争いを法定外で迅速に解決することができるという。

バイジュースは21カ国以上で事業展開し、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の際に脚光を浴び、時価総額は220億ドルに及んだことがあった。

ただ、最近は取締役辞任や、バイジュー・ラビーンドラン最高経営責任者(CEO)がガバナンスに失敗しているとの投資家の批判、従業員解雇に加え、時価総額が30億ドルを下回る水準に落ち込むなど逆境が続いていた。同社は一連の悪評を全て否定していた。