ロシア軍の「最凶車両」真後ろから忍び寄る“刺客”に撃破される 衝撃映像をウクライナが公開

AI要約

ウクライナ国防省は、ロシア軍のTOS-1自走ロケット弾発射機を破壊した映像を公開。

TOS-1は燃料気化爆薬弾頭を備え、建物や人員を制圧するための車両。

ウクライナ軍は自爆ドローンを使用してTOS-1を撃破し、ロシア軍の貴重な車両を失った。

ロシア軍の「最凶車両」真後ろから忍び寄る“刺客”に撃破される 衝撃映像をウクライナが公開

 ウクライナ国防省は2024年7月11日、東部ドネツク州のポクロウシク付近で、ロシア軍の自走ロケット弾発射機「TOS-1」を破壊したとする映像を公開しました。

「TOS-1」は、燃料気化爆薬(サーモバリック)弾頭ロケット弾の発射装置をT-72戦車の車体に搭載した車両です。サーモバリック弾頭は、固体の化合物を気化させ、粉塵と強燃ガスの混合気体を作り出す気体爆薬です。

「TOS」はロシア語で「重火力投射システム」を指し、凄まじい爆風と衝撃波、熱によって建物や人員などを制圧することを目的としています。発射機(ランチャー)には直径220mmのサーモバリック弾頭ロケット弾を最大24発搭載・連射することができます。

 これまでもウクライナ軍は、アメリカ製の高機動ロケット砲システム「ハイマース」や自爆ドローンなどにより、TOS-1を撃破する映像を公開してきました。今回は、走行しているTOS-1の背後から自爆ドローンが忍び寄り、突入。搭載していた弾薬が誘爆し、とてつもない大爆発を起こして撃破されています。

 

 TOS-1は少数の配備にとどまっており、ロシア軍はドローンによる攻撃で貴重な車両を失った形です。