【収入が半分に】今は世帯年収600万円。老後、夫婦2人分の年金収入は月25万円、年間300万円程度の見込みです。半分の生活費で暮らさなくてはならないのでしょうか?

AI要約

老後の生活費についての調査結果をまとめると、多くの人が平均額以上の金額が必要だと考えていることがわかる。

さらに、ゆとりある老後のために必要な金額は37.9万円であり、平均額よりも14.7万円多いことが明らかになっている。

自身の必要な生活費を確認する際には、固定費と流動費を計算し、年金収入とのバランスを見極めることが重要である。

【収入が半分に】今は世帯年収600万円。老後、夫婦2人分の年金収入は月25万円、年間300万円程度の見込みです。半分の生活費で暮らさなくてはならないのでしょうか?

セカンドライフを迎えると、収入が限られてくるものの、生活費として一定の金額を準備しなければなりません。今回は、夫婦2人分の年金収入額は月額で25万円、年間で300万円程度の見込みとなっている夫婦の生活費はどのように変化するのか、いくらくらい必要になるのか、確認してみます。

老後の生活や生活費について、いろいろな情報がありますが、実のところ、どの程度の金額が必要になるのか、準備しておくべきか気になるかと思います。

令和4年度に生命保険文化センターが行った「生活保障に関する調査」によると、老後の最低日常生活費は月額で平均23.2万円となっています。

調査の内訳を見ると、20~25万円未満が最も多く27.5%。ついで、わからないと答えた人が22.5%です。実際には、いくらあれば良いのか「わからない」と考えている人が多いため、不安を感じている人は少なくないといえるでしょう。

「わからない」を除いた2番目に多い金額は30~40万円未満18.8%、3番目は25~30万円未満14.4%です。

20~25万円未満から40万円以上と答えている、つまり、最低必要生活費が20万円以上40万円必要であると回答している人の割合は63.5%となっていることから、7割近い人が、平均額以上の金額が必要だと考えていることがわかりました。

なお、ゆとりある老後のために必要な金額はいくらなのか、という調査結果は以下のとおりです。

月額平均額は37.9万円ですので、必要だと考える生活費よりも14.7万円多くなっています。

ここまでは、アンケートの結果がどのようになっているのかを確認してきました。ここからは、自分にとって必要な生活費はいくらなのかを知ることにしましょう。

生活費には固定費と流動費があります。固定費には住居費用、水道光熱費、通信費、保険料等があります。これらの金額がいくらになるのかを確認し、毎月の予算に計上してみましょう。

流動費の代表的なものには、食費、日用品費、交際費、レジャー費、美容関連費用等があります。ただ、流動費はその名のとおり毎月の支出額が流動的なため、3~6ヶ月程度の平均値を出し、予算に計上してみましょう。

ここで導き出した「固定費」+「流動費」が、自分たちにとって必要な老後の生活費となります。この時点で自分たちが得られるであろう年金収入に収まっているのか、足りない状態なのかを見極めていくことが必要です。