仕事を押しつけられた!そんなとき「敵を作らず」回避する方法とは?相手を責めず言いたいことを伝えるコツ
責任感が強い人ほど、問題をひとりで抱え込み相談を後回しにしがち。
相談は最初の一歩であり、気軽にできれば問題解決に役立つ。
『仕事で悩まない人の相談力』から相談のNG例と正しい言い換え例を紹介。
具体的な相談の仕方を身につけることが重要で、相手に明確な質問をすることで良いフィードバックを得られる。
相談の場では自分の気になるポイントを提示し、具体的な質問を重ねることが効果的。
相手を責める言い方ではなく、冷静に相談することで、役割分担の問題を解決する。相談を通じて、敵を作らずに意見を伝える方法を学ぼう。
仕事がうまくまわらなくなったとき、責任感が強い人ほど、ひとりで抱え込み、相談を後回しにしがちです。でも本来、相談とは最終手段ではなく、最初の一歩。
もっと気軽に相談ができれば、問題にぶつかって立ち止まってしまったときも、するっと抜け出すことができます。
新著『仕事で悩まない人の相談力』では、誰も教えてくれなかった、具体的で、かんたんな相談の方法が紹介されています。
同書より一部を抜粋し、3回にわたってお届けします。
前々回記事:『相談できない人が陥る「行き詰まり」パターン5つ』
前回記事:『上司に「今ちょっといいですか?」は微妙な理由』
■相談するときの「NG例と言い換え例」4つ
相談フレーズ①
資料を作ったのですが、どうでしょうか?
↓
この表現でいいのか迷っているので、ご意見を伺いたいです
資料を作って提出するとき、ただ「資料を作りました」「どうでしょうか」と言っていませんか?
どんなにキャリアを重ねても、自分が作成したものを完璧だと思えることはなかなかありません。だからこそ、客観的な意見を聞いて、よりよいものを目指していくことが大切です。書類などをブラッシュアップするために行う相談の場では、具体的な質問をすると、「デキるな」と思われます。
そもそも質問は、漠然とではなく具体的にすべきもの。例えば「研修どうだった?」など漠然とした質問では、相手はどう答えたらいいかわかりません。
「この表現でいいのか迷っている」など、まずは自分が気になっているポイントを提示します。上司が答えてくれたら、そのほかの点や全体的なまとまりはどうかなど、具体的な質問を重ねていくといいでしょう。
相談フレーズ②
これは私の仕事じゃないと思いますけど?
↓
役割分担があいまいだと感じるので、一度確認しませんか?
チーム内で誰かと一緒に仕事するとき、面倒なことをこちらに押し付けてくる人っているものです。また、本当は自分の仕事なのに、それを他人に押し付ける人もいます。正直イラッとしてしまいますよね。
かといって、「私の仕事じゃないと思いますけど?」というきつい言い方をしてしまうと、相手を責めるニュアンスになり、角が立ちます。それに、その言い方では「役割分担を見直したい」という本当に伝えるべき思いが伝わりません。職場では敵は作らない。なおかつ、言いたいことはしっかり伝える。このふたつを両立させましょう。なるべく冷静、平和的に話をすることがとても大切です。それにも、相談が役に立ちます。