王子HD、「薬用植物の王様」に注力する切実な事情 甘草の大規模栽培で「脱・製紙企業」目指す

AI要約

製紙業最大手の王子ホールディングスが、国内で栽培が困難とされる薬用植物「甘草」の大規模栽培を進めており、漢方薬や食品、化粧品などで活用を目指している。

王子HDは製紙企業としての枠を超え、経営理念のもと「革新的価値の創造」を推進し、薬用植物の研究を重点的に取り組んでいる。

特に、甘草の栽培に注力し、日本漢方生薬製剤協会の調査では、国内の生薬の総使用量の約7%に当たる約2019トンが甘草となっている。