英国、1人当たり経済成長率で2年連続G7首位目指す=政府関係者

AI要約

英国の新政権はG7中で最も高い経済成長率を目指し、国民1人当たりのGDP成長率を2年連続で首位にする必要がある。

新政権の目標達成により、経済の状況が改善し、1人当たりの可処分所得も上昇する見込み。

労働党政権が初めて具体的な成長目標を設定し、生産性や投資の改善に焦点を当てることが明らかになっている。

英国、1人当たり経済成長率で2年連続G7首位目指す=政府関係者

[11日 ロイター] - 英国のスターマー新政権は、主要7カ国(G7)の中で最も高い持続的な経済成長を達成することを目標に掲げている。政府関係者はロイターに対し、この目標を達成するには国民1人当たりの国内総生産(GDP)成長率を2年連続で首位にする必要があると明らかにした。

英国の1人当たり国内総生産(GDP)成長率は2010年代にはG7中位だったが、このところG7の中で下位に沈んでいた。ただ、24年第1・四半期に2年ぶりにプラスとなり、後退傾向に歯止めがかかりつつある。新政権が目標を達成すれば、こうした状況が著しく改善することになる。1人当たりの成長率目標は、労働党が総選挙前に掲げた公約と一致している。

24年初めには19年後半の水準よりも低くなっていた1人当たりの可処分所得に関しても、目標達成に伴い改善につながりそうだ。

今回の政府関係者のコメントは、総選挙を経て誕生した労働党政権の初めての具体的な成長目標となる。

スターマー首相とリーブス財務相は、低調な生産性や投資が響いて長期にわたり低迷している経済成長率を改善するとしており、リーブス氏は8日、抜本的な改革を実施することを明らかにした。

英経済の24年の成長率は1%前後とみられている。ただ、11日に発表された5月のGDPは前月からの伸び率が市場予想を上回っており、24年の成長率が上振れする可能性もある。