HIS、夏休み予約状況を公表、海外旅行は2019年比52%、急上昇トップはカイロ、宿泊費高騰のパリは15位

AI要約

エイチ・アイ・エス(HIS)は、2024年の夏休み期間の予約状況をまとめた。海外旅行の予約数はほぼ横ばいで推移し、最も予約が多い方面はソウル。変化が見られる中で、カイロやウランバートルの予約が急増している。海外旅行の平均単価や顧客層も分析されている

HISの調査によれば、国内旅行の予約数は前年同期比で落ち着きを見せており、沖縄が最も人気のある方面となっている。鹿児島県の需要も高まっている。平均単価や各方面の順位なども報告されている。

この記事は、HISの夏休み期間の旅行予約状況を詳細に分析したもので、海外・国内旅行のトレンドや顧客の特性について多角的な視点で報告している。

HIS、夏休み予約状況を公表、海外旅行は2019年比52%、急上昇トップはカイロ、宿泊費高騰のパリは15位

エイチ・アイ・エス(HIS)は、夏休み期間(2024年7月20日~8月31日)の予約状況をまとめた。調査日は6月26日で、HISのツアー、ダイナミックパッケージ(宿泊 + 航空券)、航空券(宿泊のみは除く)の申し込み者が対象。

それによると、海外旅行の予約者数は前年同期比97.5%とほぼ同数で推移するものの、コロナ前の2019年同期と比べると依然として52.3%にとどまっている。2023年同期は2019年同期比53.4%だったことから、昨年から今年にかけてはほぼ横ばいで推移。

方面別では、予約数トップはソウル。以下、台北、ホノルル、バンコク、シンガポールがトップ5。前年8位に入っていたパリは、オリンピック・パラリンピックが7月末から8月中旬にかけて開催されることから、宿泊費が高騰し、予約が取りづらくなっていることから15位まで順位を下げた。

このほか、長距離では、ロンドンが11位、ロサンゼルスが14位、ローマが16位、ミラノが18位、バルセロナが19位となっている。

また、前年から予約者数が大きく上昇したランキングでは、1位がカイロで前年比405.6%。約9割がツアーでの予約で、エジプト周遊をはじめ今年はトルコやギリシャとの2ヶ国周遊ツアーの予約が増加しているという。

また、3位は前年比249.3%のモンゴルのウランバートルが入った。ドラマの舞台としても注目され、ベストシーズンを迎えるモンゴルは、静岡、福岡、広島、名古屋からそれぞれ運航予定のチャーター便を利用したツアーを展開していることから、予約数が伸びた。

海外旅行の平均単価は前年同期比107.9%の19万2000円。顧客層別でみると、子供連れの旅が42.2%、カップル・夫婦の旅が18.5%と家族旅行の割合が高くなっている。年代別では、20代が18.3%、40代が16.5%、50代が16.0%。男女別では、女性が61.7%と旅行意欲は男性より高い傾向が見られている。

国内旅行の予約者数は前年同期比で86.5%。HISでは、国内旅行の急な需要拡大は一旦落ち着き、平時に戻っていると見ている。方面別トップは沖縄。以下、北海道、長崎県、福岡県が続く。5位の鹿児島県は2019年比でも134.9%と好調。屋久島、奄美群島の需要が高いという。平均単価は前年同期比104.7%の8万9000円。