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夏休みは「自立した子」に育てるためのチャンス 子どもが自発的に行動するための「3つの原理」
夫婦共働きで長期休み中も子どもに対応できる時間が限られるが、子どもが自立し自律的に行動できるようにするためには何をやらせるべきか悩んでいる親御さん
自立と自律を同時に実現できる方法があり、そのためにはまず子どもの心にやる気を起こさせることが重要である
自発的に行動するためには具体的な要素が必要であり、親の言葉かけやアプローチも工夫が必要
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【質問】
小4と小6の子どもがいます。もうすぐ夏休みがやってきますが、夫婦共働きのため、長期休み中も子どもに対応できる時間が限られています。しかし、長期休みという絶好のチャンスを利用して、子どもがひとまわり成長し、自立した子になってもらえたらと思っています。勉強や生活習慣など自分で決めて自発的に行動できるようになるためには、何をやらせたらいいでしょうか?
木村さん(仮名)
■「自立」と「自律」を同時に実現できる方法
長期休みになると憂鬱になる保護者の方もいます。理由はさまざまですが、働いている親御さんの場合、子どもが本来学校に行っている時間帯も休みになるため、学童などに通っている場合を除き、親の目が届かない状態で家にいることに不安を覚えることがあるようです。
また、長期休みは子どもにとってはリズムが崩れやすい時期です。それもあって、親御さんは極力リズムが崩れないように規則正しい生活を子どもに課したいと思っていますが、その通りにはなかなかならず、イライラが募ることも少なくありません。そのような状況で、子どもに自律的に行動してほしい、自立した子になってほしいと願う親御さんは少なくありません。
ちなみに、「じりつ」を漢字表記すると、自立と自律の2つの言葉がありますが、意味がそれぞれ微妙に異なります。この記事では、次のように定義しておきます。
◉自立=人の助けを借りなくても自分で行動できる状態
◉自律=自分で決めたルールで自分の行動をコントロールできる状態
実は、この2つのことが同時に実現できる方法があります。木村さんには今回、その方法について後ほどお伝えしますので、夏休みで実践されてみてください。
自立とは自ら行動することですが、そのためには初めに「心」が動く必要があります。心とは、いわゆる「やる気」のことです。
ダラダラしている子に向かって「ちゃんとしなさい」「ダラダラしないの!」「気合、根性、努力が足りない」と言うことは簡単です。しかし、そのような言葉で子どもがやる気になることは、まずありえません。精神論的話や、具体性の欠けた言葉かけでは子どもの心に響かないため、行動もしません。
自発的に行動するためには、次の3つのいずれかの要素が必要になります。