三菱UFJ銀行員、親族らにインサイダー情報漏えいの疑い-読売

AI要約

三菱UFJ銀行の行員が未公開情報を漏洩した疑いがある報道が出ている。

行員の親族が数百万円の利益を得ていた可能性が指摘されている。

金融庁から業務改善命令を受けた三菱UFJグループの情報管理の問題が再び浮上している。

三菱UFJ銀行員、親族らにインサイダー情報漏えいの疑い-読売

(ブルームバーグ): 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)傘下の三菱UFJ銀行の行員が、顧客企業の株式公開買い付け(TOB)などに関する未公表の情報を、親族らに漏らしていた疑いがあると、読売新聞が関係者への取材を基に9日付朝刊で報じた。

報道によると、親族らは数百万円の利益を得ていた可能性があるという。証券取引等監視委員会は金融商品取引法違反の疑いで行員の自宅を5月ごろに強制調査し、同行や系列証券にも調査に入った。行員は監視委に対して不正への関与を否定しているという。

MUFGを巡っては、傘下の三菱UFJ銀行と証券会社2社が6月、顧客企業の情報を無断で共有したなどとして、金融庁から金融商品取引法に基づく業務改善命令を受けたばかり。同社の情報管理の質が改めて問われそうだ。

三菱UFJ銀行の広報担当者は「当行が調査を受けたのは事実だが、調査進行中のため、コメントは差し控える。当行としては引き続き、事実の解明に向けて証券取引等監視委員会の調査に全面的に協力していく」と述べた。

--取材協力:浦中大我.

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