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いまさら聞けない? いやまだ間に合うっしょ! アルミ/スチール、鍛造/鋳造ホイールのアレコレ
ホイールの素材にはアルミ、スチール、マグネシウム、カーボンなどがあり、それぞれ特徴や利点が異なる。
アルミホイールは軽くて錆びにくいが、デザイン性が高い素材として広く普及している。
マグネシウムは軽いがコストが高く、カーボンは軽量だが加工が難しくコストがかかる。
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クルマとタイヤを繋ぐ超重要なパーツであるホイール。ある時にはカスタマイズの初めの一歩として、好きなデザインのホイールをクルマへ装着する、なんて取り上げられることもある。そんなホイールだが、実は製法や素材など、様々な種類があるのを読者の皆様はご存じだろうか。知ってるよって方も知らないよって方も、今一度ホイールの基本的な部分をともに見てみよう。
文:西川 昇吾/写真:AdobeStock
始めは素材だ。今では「アルミホイール」という単語が耳馴染みある言葉となった。
アルミホイールはその名の通り、アルミニウムが主な素材となって作られているホイールで、耳馴染みがあるということはそれだけ広く普及していることを表している。
現在広く普及しているのはそれだけホイールを作る上で都合が良い事が多いからだ。アルミは軽くて、錆びにくいという特徴を持っている。
メーカーによって細かく異なる部分はあるが、合金元素を添加してアルミニウム合金とすることで強度が高くなる。また、デザイン性にも優れている素材なのだ。
アルミホイールが普及する前はスチールホイールが多かった。スチールと名のついているように鉄が素材となっている。
アルミホイールに比べて重たく、デザイン性も高くないが、安価で強度や耐久性を手に入れることが可能となっている。そのため現在でもエントリーモデルの廉価グレードなどで採用されていることも多い。
基本的にホイールの素材として多く使われているのはアルミかスチールのどちらかであるが、高性能を求めるがゆえにスーパースポーツモデルやレーシングカーでは高い素材が使われることもある。
昔からある高いホイールの素材と言えばマグネシウムだ。アルミよりも軽いが生産量が少なくコストが高い。
また、金属系の素材の中でも酸化が早くて錆びやすいため、表面処理などはアルミよりも手間がかかる。生産面でもコストがかかるし、衝撃そのものに対してはアルミよりは強くない。
モータースポーツのようにある種ホイールを「消耗品」と考えられる世界ならまだしも、通常に利用する上ではコストに対して得られるメリットと、失うデメリットのバランスが悪いのだ。
そして最近はカーボンで出来たホイールも登場している。こちらも一番の売りは軽量なことだ。ただ、コチラはマグネシウムよりも加工が難しくコストが大幅にかかる。
また、登場したばかりなので、自動車用ホイールとしてのノウハウがあまりないことも製造コストがかかる理由と言える。