「異形すぎて意味不明!」レベルの魔改造を受けた民間機、なぜ? 「日本じゃレア旅客機」の鼻シャッキーン!

AI要約

2005年に生産終了となったアメリカ・ボーイング社の単通路旅客機「757」は、日本の航空会社で採用がないままレアな旅客機として位置づけられる。その中でも「N757A」の機体番号を持つ757は、F-22「ラプター」向けのアビオニクステストのために改修を受け、尖った機首や胴体前部に翼が装着された異形の外観を持つ。

この機体ではF-22のアビオニクスを実機に搭載する前のテストが行われ、飛行テストによるリスク軽減や時間短縮が図られている。30人が乗れる客室にはF-22の検証用コクピットが設置され、アビオニクス操作が可能であり、コクピットにはF-22の操縦系統も取り入れられている。

このような改修を受けた757は、F-22のアビオニクステストに活用されることで、実機への装着前の検証作業が円滑に進むだけでなく、飛行テストにおける効率も向上させる役割を果たしている。

「異形すぎて意味不明!」レベルの魔改造を受けた民間機、なぜ? 「日本じゃレア旅客機」の鼻シャッキーン!

 2005年に生産終了となったアメリカ・ボーイング社の単通路旅客機「757」。製造機数は1000機を超え、海外では好調な売上を記録した一方で、日本の航空会社での採用はなく「レアな旅客機」に分類されます。そのなかには思わず目を疑うような異形の改修を受けた機体が存在します。機首先端が尖り、かつ胴体最前方上部に水平尾翼のようなものが設置されているのです。なぜでしょうか。

「N757A」の機体番号が割り当てられたこの757は、F-22「ラプター」向けに開発されたアビオニクス(電装機器)のテストのために改修を受けました。尖った機首はF-22のレーダーで、胴体前部の翼もこの検証に使用されるものと見られます。

 この機体ではF-22の実機にアビオニクスを搭載する前に、同装置の飛行テストなどを実施。このことで、実機搭載後のリスクを軽減できるほか、その後の飛行テストの時間を削減する効果があるとのことです。機内は30人が乗ることができ、テスト用アビオニクスは客室にあるF-22の検証用コクピットから操作できるほか、コクピットにもF-22のディスプレイ計器、操縦桿スティックなどが設置されているそうです。