ホワイトハウス、パーキンソン病専門医の訪問巡る質問かわす
ホワイトハウスはバイデン大統領がパーキンソン病や神経疾患の治療を受けていないと明言
専門医がホワイトハウスを何度も訪問したことで、バイデン大統領の健康に関する疑問が浮上
バイデン大統領本人は精神的な鋭敏さを証明するため、日々の仕事をテストとして捉えている
(ブルームバーグ): ホワイトハウスのジャンピエール大統領報道官は8日、パーキンソン病の専門医がホワイトハウスの医師と何度も面会した理由について明言を避けた上で、バイデン大統領がパーキンソン病やその他の神経疾患の治療を受けていないと強調した。
ジャンピエール報道官は記者会見で、ウォルター・リード米軍医療センターの神経科医、ケビン・カナード医師が過去1年間に8回ホワイトハウスを訪問したことを示す記録について記者団から質問を浴びせられたが、これをかわした。報道官はバイデン氏が毎年3回の健康診断のたびに神経科医による検査を受けており、中枢神経障害と一致する兆候は見つからなかったと説明した。
報道官はホワイトハウスにおける専門医の存在は「安全上の理由」から確認できないと述べ、カナード医師の訪問がバイデン氏と関係があるかどうかについては明言を避けた。先月の大統領選討論会でのバイデン氏のパフォーマンスが精彩を欠くものだったことから、同氏の精神的な鋭敏さを巡る疑問は国民的な話題となっており、民主党議員の一部は選挙戦からの撤退を求めている。
報道官はまた、ホワイトハウスがバイデン氏の健康情報を隠しているわけではないと主張。ホワイトハウスに駐在する軍人もホワイトハウスの医療部門から治療を受けているため、それ以上の詳細を明かすことはできないと示唆した。
バイデン氏は8日のMSNBCのインタビューで、パーキンソン病を含む加齢に関連した病気の検査を受けたかどうか直接尋ねられると一笑に付し、今年受けた神経学的検査について言及するとともに、日々の仕事が自分の鋭敏さを試すテストだと語った。
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原題:White House Dodges Parkinson’s Doctor Questions, Says Biden Fine(抜粋)
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