5月の空港定時出発率、新千歳“大規模”部門トップ続く 羽田など日本勢好調=英Cirium調査

AI要約

英国のデータ分析会社「シリウム(Cirium)」が公表した、2024年5月の空港別の定時出発率によると、キング・ハーリド国際空港がトップとなった。

羽田空港は4位で、2カ月連続でトップ20にランクインし、他の日本の空港も好調。

各空港は定時出発率や運航便数、平均遅延時間などが比較され、成田空港や新千歳空港などもランクインしている。

5月の空港定時出発率、新千歳“大規模”部門トップ続く 羽田など日本勢好調=英Cirium調査

 英国のデータ分析会社「シリウム(Cirium)」が公表した、2024年5月の空港別の定時出発率によると、発着規模が最も大きい「グローバル」部門でリヤド(サウジアラビア)のキング・ハーリド国際空港がトップとなった。羽田空港は4位で、2カ月連続でトップ20にランクインした。また新千歳空港など、ほかの日本勢も好調が続いている。

 空港別のデータでは、定期便の提供座席数が多い順に「ラージ(大規模)」「ミディアム(中規模)」「スモール」と分類。定刻に対して15分未満の遅延を「定時出発」と定義している。各空港とも予定されていた便に対し、月間の実運航の発着データが80%以上取得できたものを対象とする。また大規模部門のうちアジアや欧州、北米など3地域以上に運航する空港を、発着規模が最も大きい「グローバル」部門とした。

◆グローバル空港

 発着規模が最も大きな「グローバル」部門では、リヤドのキング・ハーリド国際空港が首位を獲得。定時出発率は88.23%、運航便数は1万9620便、運航路線数は91路線、遅延便のみを対象とした平均の遅延時間は55分だった。

 定時出発率の2位はオスロ空港(ノルウェー)で87.97%、3位はリマ(ペルー)のホルヘ・チャベス国際空港で86.86%、4位は羽田空港で85.99%、5位はサンチアゴ(チリ)のアルトゥーロ・メリノ・ベニテス国際空港で85.86%だった。

 日本勢は羽田空港を含め2空港がトップ20にランクインし、成田空港が84.17%で7位となった。羽田は2022年2月から10月まで9カ月連続トップだったが、11月に首位から陥落した。2023年1月は首位で3カ月ぶりに1位を奪還したものの、2月以降は首位を逃している。

◆大規模空港

 大規模空港の「ラージ」部門の首位は、新千歳空港が2カ月連続で首位を獲得。定時出発率は91.34%、運航便数は1万2342便、運航路線数は35路線、平均遅延時間は31分だった。