日立造船の燃費データ改ざん、舶用エンジン1364台

AI要約

日立造船の連結子会社が舶用エンジンの燃料消費率データを改ざんしていた事実が明らかになった。

1364台の舶用エンジンで不正があった可能性が指摘され、NOx放出量にも影響があると考えられている。

現在は是正されており、特別調査委員会を設置して原因究明と再発防止策の策定を進める方針。

日立造船は舶用エンジンなどを製造する連結子会社の日立造船マリンエンジン(熊本県長洲町)とアイメックス(広島県尾道市)が1999年以降、エンジン出荷時に顧客に提出する燃料消費率のデータを改ざんしていたと公表した。99年以降に製造・出荷した舶用エンジン1364台で不正があった。窒素酸化物(NOx)放出量の算出にも影響している可能性がある。

顧客立ち会いの陸上試運転で顧客の仕様に収まる値が表示されるよう装置が設定されていた。現在は是正されている。00年からのNOx規制に対応するため、データを改ざんしたとみられる。

日立造船によると調査対象エンジンの試運転、使用時の安全性が疑われる事案は確認されていない。今後、特別調査委員会を設置して原因究明や再発防止策の策定を進める方針だ。