化学物質排出で報告漏れ ソニー系の半導体工場

AI要約

ソニーグループの半導体メーカー、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング(熊本県)が国に報告漏れを発表。

フッ化水素という化学物質の排出量を誤って届け出ていたことが明らかに。

同社は他の工場でも報告漏れがないか確認中。

 ソニーグループの半導体メーカー、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング(熊本県)は8日、有害な化学物質を工場外に持ち出したことを国に報告していなかったと発表した。

 入力作業のミスや確認体制の不備が重なったという。

 報告漏れがあったのは、カメラ向け画像センサーなどを生産する熊本県菊陽町の工場。半導体の加工や洗浄で使うフッ化水素と呼ばれる化学物質について、無害化できず廃棄物として工場の外に持ち出した量を2021、22年度は「ゼロ」と届け出ていたが実際には排出していた。排出した量は現在精査中というが、フッ化水素は適切に処理されたという。

 同社は他に報告漏れがないか確認するとともに、長崎県などにある工場のデータも調べている。