パッシングの使い方は! タイミングはクルマと違う?同じ?

AI要約

クルマのドライバーやバイクのライダーがパッシングを活用する際の意味合いについて解説。

バイクのパッシングに法令上の定めはなく慣例的に使用されていることを説明。

パッシングの意味合いは個人や地域によって異なるため、慣例や意図を確認して理解することの重要性を述べる。

パッシングの使い方は! タイミングはクルマと違う?同じ?

 クルマのドライバーのなかには、道を譲る際や周囲のクルマに感謝を伝える際に、ハイビームを1回パチっと点灯させる「パッシング」を活用する人が見られます。

 クルマでは、ウィンカーレバーを1度手前に倒すことでパッシングすることができますが、バイクは、安全の観点から走行中は常時ヘッドライトが点灯する機構になっているため、ロービーム→ハイビーム→ロービームと瞬時に切り替えることで、パッシングをおこなえるようになっています。

 では、バイクのパッシングは、どのような場合に活用するものなのでしょうか。

 実は、道路交通法や道路運送車両法といった法令では、パッシングについて定められている項目はありません。そのため、法令的にはパッシングの使い方が決められていないというのが実情です。

 一方で、ライダーのなかには、前述したクルマのドライバーのように、ほかの自動車に道を譲る際や、道を譲ってもらった際の「ありがとう」の意味で慣例的に活用している人が多くみられます。

 ただ、あくまでもこれは慣例的な使われ方で、法令で使い方が決められていないぶん、人や地域によってパッシングの意味合いは大きく異なる場合があります。

 前述したように比較的多くのライダーが、道を譲る場合や、道を譲ってもらった際の「ありがとう」の意味合いでパッシングを活用していますが、なかには「先に行かせてください」「私が先に通ります」など、真逆の意味でパッシングを活用する人もいるようです。

 そのため、もし街中でほかのバイクからパッシングされたとしても、一概にその意味合いを決めつけず、パッシングをしたライダーの様子をうかがって、どのような意味合いで使用したのか様子を見ることが重要です。

 もし、自身がほかの交通に進路を譲りたいと思った際には、意味合いの定まっていないパッシングを活用するのではなく、一時停止して手振りで道を譲る合図をするなど、なるべく身振りや手振りで伝えるのが良いかもしれません。