英建設業PMI、6月は伸び鈍化 選挙を巡る不確実性が重し

AI要約

英国建設業PMIが低下し、選挙による不確実性が影響している可能性が示唆された。

新規受注は増加したものの伸び率は低水準、住宅建設は再び減少。

雇用が上昇し、サプライチェーンの圧力は緩和されたが一部の原材料費が上昇。

英建設業PMI、6月は伸び鈍化 選挙を巡る不確実性が重し

[ロンドン 4日 ロイター] - S&Pグローバルが4日発表した6月の英建設業購買担当者景気指数(PMI)は52.2と、5月の54.7から低下した。

ロイターがまとめたエコノミスト予想(53.6)を下回ったが、依然として好不況の分かれ目である50は上回った。

S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスの経済担当ディレクター、アンドリュー・ハーカー氏は、住宅市場を中心に減速の兆候が見られたものの、「新規受注の伸び鈍化は選挙を巡る不確実性が一因になっていることが示された」と指摘。「選挙期間が終わればこの傾向は改善する可能性がある」と述べた。

新規受注は引き続き上昇したが、伸び率は2月以来の低水準となった。

商業施設建築と土木建築が増加した一方、住宅建設は再び減少に転じた。

一方、雇用は上昇し、昨年8月以来の雇用創出率を記録した。

サプライチェーン(供給網)への圧力は緩和したものの、一部の原材料費が若干上昇した。

S&Pグローバルが3日発表した6月のサービス業と既に発表されている製造業を合わせた総合PMIは、5月の53.0から52.3に低下。昨年12月以来の低水準となったものの、速報値の51.7からは上方改定された。